髪飾りの価値
数日後、プルミエル侯爵夫人が髪飾りを見にいらっしゃいました。
3つのデザインをご覧になり、羽根を型どった金細工と赤い羽根を合わせたデザインを選ばれました。
「マリエンヌ様、こちらは見本ですので、これを元にオーダーでお作り致します
羽根の色、大きさ、本数なども変えられます」
そう言って羽根の見本表も見せる。
「まあ、こんなにいろんな色がございますの?
赤と金のバランスがいいと思ったけど、青もすてきよね?」
「そうですね、この濃い青と金は合いますよね」
悩んだ夫人は青と赤2つご注文をして帰られました。
気に入ったデザインの物を色違いで持つあたり、おしゃれ上級者ならではですね。
その後、お茶会も開き親しい友人を5人程招いて、髪飾りをお披露目してご注文を頂きました。
羽根にも数に限りがあるので、限定の注文販売になる事を伝えたところ、
みなさん反対に喜んでくれました。
先に手に入る上に、誰でも買えないとなると特別感が出ますものね。
でも、みなさんの話を聞いてると反響が大きいことにちょっと驚いています。
あまり話題になりすぎても、偽物が出てきたり、同じような物を売ろうとする者も出てくるでしょう
この国は他の国と交易をしている商会は少ないので、うちのような羽根を手に入れるのは難しいだろうが、出来ない訳ではない。
私が取り引きした、ワグナー共和国に迷惑がかからなければいいのだけど…
その辺もテオバルド様に相談してみようかな。
この国の流行で他の国の鳥を乱獲されたら、申し訳ない。
そんなの事を考えながら、2週間ぶりに、マルクスへ戻りました。
◇◇◇◇◇◇◇
「みんな、ただいま~」
「お嬢様、お帰りなさい。
髪飾りの反響はどうでした?」
ドミニク、ケイティとペリーヌが迎えてくれました。
「凄いことになってきちゃった。でも限定のオーダー注文にしたの」
「それは、お嬢様逆にもっと大変な事になるかも…」
え?ケイティ達もウンウン頷いてる。
そこへ、テッドもやって来た
「おかえりなさい」
そして、ペリーヌに今のやり取りを聞いて
「お嬢さん、需要があるものに、規制をかけたら余計に欲求は大きくなりますよ」
「あれ? 私間違ったかしら?」
「いえ、間違いではないでしょうけど… まあやってみないとわかりませんからね」
そうよね。まだ、一部の人しか知らないし…
「でも、値段は高めに設定してくださいよ。限定にしたなら、価値をあげないと意味がありませんよ」
「わかったわ、後で相談にのって」




