プロローグ
初投稿です!Twitter(https://twitter.com/sousakunoheya?t=bCzk3RNNE3K-Qtz_ADNrSA&s=09)の方で創作している物のストーリーです。天使というのはそのまま天の使いという意味でキリスト教や他宗教団体とは全く関係ありません。
ー其所には唯、一枚の羽が有るだけだった。
明るく澄んだ空。今日も今日とて天使業に精を出す。
最近天使長級位に昇格してからまた仕事が増えた気がする。大天使長であるミカ・ノルティア様の補佐役になったのもあるのだろう、ミカ様は我らが創造主たる神に、天使としての生を頂いてから今迄一度も補佐係を付けた事は無かったらしいから、恐れ多くも私がミカ様に初めてついた補佐役天使ということになる。ミカ様のペアであるエル様ははっきり言ってサボり癖が酷い方だし、やはりこの量の書類を、否、これはミカ様と分担した分だから、この倍の量をミカ様お一人で片付けていた事になる。更に幾つかの科を指揮し、纏めているのでやはり凄い方だなと毎回思わされる。休憩用に下級天使の子が置いていってくれたコーヒーを啜り可愛らしい花の形で焼かれたマドレーヌを齧ると、また山の様な書類の束に向き直り私も頑張らねば、と羽根ペンを持つ。
外では見習いの子がはしゃぐ声が聞こえていた。