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遠いようで近かった君  作者: 五十嵐緋華梨
2/2

結心side

「さくちゃんおはよう!」

「そらくんおはよう!」

そらくんとは 俺 中野結心。由来は ただ空を見ることが好きだから。

さくちゃんとは チャットで知り合った 名前も住んでるところも全くしらない。

ただ一つだけ 俺はさくちゃんが好きだ。学校では 沢山の女の子が優しくしてくれているけど

キュンッとかドキッとなることは 1度もなかった。さくちゃんはたまに俺に恋の相談をして来ることがある。意外とツライんだよね。好きな人に好きな人がいて・・・その人無駄にカッコいいらしいし。

嫉妬・・・かな?でもまさか あの子が さくちゃんだって 全然わからなかった・・・


**********


『キャァァァァ!!』

学校に来るといつもこの声がする。なんか俺『学校のアイドル』とか呼ばれてるらしいし。

「中野おはよ。相変わらずですなぁ アイドルさん♪」

席につき 早々話しかけてきたのは 俺の親友 黒沢大河。

「うっせ!」

大河の頭を教科書で叩いた。

「あ!今日テストやん・・・」

「大河勉強してないんでしょ?」

「結心は?どうせチャットだろ?」

「まぁそうだけどさ・・・」

そのあと いつも通り 空を眺めているだけの授業を終え なんとかテストも受け 昼休みの時間だ。

大河に誘われ 中庭に行った。昼だから さくちゃんも昼休みかなぁと思い 送ってみた。

「今さくちゃん昼休み?」

「そうだよ!だけど イチゴジャムでスカート汚した!最悪!」

さくちゃんらしいな。

「あはは!残念!」

「ヒドイ!全然取れない!緑のスカートだから目立つ!なんかハート形みたいになっちゃったし・・・」

緑か うちの学校と同じだな・・・

キーンコーンカーンコーン

予鈴がなった。

「いいじゃん!俺そろそろ昼休み終ったからいくわ!あとでね」

とだけ送って 携帯を閉じた。


**********


そのあとは 理科だった。その時 4組とすれ違った。その時俺はびっくりした。

だって 緑スカートにハート形のピンク色の染みのついた子とすれ違ったから。

あの子は 確か阿須田桜。

「嘘だろ・・・」

「結心?どうした?」

大河が聞いてきた。

「あ いや なんでもない。行こ」

俺は放課後 4組に行ってみようと決心した。


**********


放課後 すぐに4組に来た。4組の男子に

「あの・・・阿須田いない?」

「ああ 委員会にいったよ。30分くらいで戻ると思うけど・・・」

「そっか。さんきゅ」

俺はどうしても今日確認したくて『阿須田桜』と書かれた椅子に座って待っていた。

ちょっと気持ち悪いかな・・・?


**********

30分どころか 1時間まった。

「遅い・・・」

別に待ち合わせをしているわけじゃないから 怒れないけど・・・

「え!?」

と 後ろから声がした。俺は 阿須田の前にたって いきなりすぎるが聞いてみた。

「キミさぁ・・・さくちゃんでしょ?」

すると君は びっくりしたような表情を見せ こういった。

「そら・・・くん?」

『そらくん』なんて呼ぶのは さくちゃんだけだったから 確信した。この子はさくちゃんだ。

「あはは!そう そらくんだよ!」

嬉しくて 思わず笑ってしまった。そして 思いを伝えると決心した。

「俺ね ずっとさくちゃんのこと好きだったよ?」

言った。言ったけど 固まっているさくちゃん

「聞かせて?さくちゃんは?」

さくちゃんは 笑顔でこう言った。

「私も そら君が好きです!」

って。つまりこれって 相談受けてた好きな人って 俺って意味でいいのかな?

これって・・・≪Deshiny-運命-≫?

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