誰かオレに学習能力を! その2
そんなこんなで今日一日、オレはブルーな生活を送ったのだった。
「おい、何時まで凹みながら黄昏てるんだ。」
冷たい実の一言でようやく放課後になったことに気がついた。
一体、今日一日何してたんだろう。やぺー、記憶にない・・・
「ああ、確か先生たちに注意されたり、叩かれたり、チョークを投げつけられたり、置物で殴られたりされても、気付いてなかったな。」
って、ちょっと!誰か止めようよ。死ぬよ、それ。てか、オレ、よく今生きてんなぁ。
「頭がそれだけ石だってことだろ。」
ねぇ、実君。君、もしかしてオレのこと嫌いですか?
「何をいまさら。ほら、バカなこと言ってないで帰るぞ。」
え?何をいまさらってどういうこと?うおーい、置いてくなぁー
オレは慌てて実の後を追う。
ん?でも、よく考えたら、オレ、声に出してなかったのによくオレの心の声がわかったなぁ。
は!まさか実はエスパー・・・・
ゴン!
見事、オレの頭に教科書の角が当たった。
「バカなこと言ってるなよ、アホが。全部声に出してんだよ。ついに耳までおかしくなったのか。」
うわーい。なんかものすごくさげずまれてる。
ん?なんか、快感を感じるんだが・・・・オレって、もしかしてかなりやばい?
「そんなもん、いまさらだ。」
そう言うと、実はスタスタ歩き去っていく。
「え?ちょ、ちょっと待って!置いてくなぁ~」
半泣き状態でオレは実を追いかけたのだった。
知らない間に、アクセス数が100を越えてました。
いつもありがとうございます。