お前はオレのライバルだ! その2
放課後、オレはありったけの勇気をかき集め、彼女の家を再び訪れた。
そう、訪れたは良いが、なかなかインターフォンが押せない。
オレも愛と勇気だけが友達な生き物になりたいかも・・・そう言えば、前から疑問だったが、奴って生き物なのか?それに、風呂はどうしてんだ?は!まさか入っていないのか。それだったら、奴の顔はかなり不衛生じゃないのか?そんなものを食べさせて元気になるなんておかしいだろ。
っと、そんなことを言っている場合ではない。
大丈夫だ、オレ。オレならきっとできる。I can fly!って、何考えてんだよ。とにかく行くぞ!
オレはゆっくりとインターフォンに触れようとした。
「あ、小杉さん。」
びくり!
恐る恐る後ろを振り返ると、そこには最も会いたくな・・・いやいや、会わなければならない人物が小首を傾げ、不思議そうな顔をしている。
ん?なんか、心臓の音が聞こえてくるぞ。なんでだ?
「どうしたんですか?」
どうしたって・・・くそ!男、捺矢、ここで逃げるわけには行くもんか!
「あの、昨日は・・・」
がぶり
ん?『がぶり』とな?なんかお尻が痛い気がするんだが・・・・
嫌な予感がしつつも振り返り下を見ると、愛しのジョセフィーヌがオレのお尻に噛みついているではないか。
おお、ジョセフィーヌ、お前はどうしてジョセフィーヌなんだ・・・・?
そんな意味不明なことを考えながら、オレは毎度お馴染みの悲鳴をあげたのだった・・・・
なんだか主人公、1日1回は何らかの叫び声をあげている気がする・・・