表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一目ボレ ~オレと『彼女』の奮闘記~  作者: 亜里沙
番外編2~『ボク』と『あいつ』の戦闘日記~
34/39

ボクの女神の優鬱 後編

無茶苦茶短いです・・・・でも、これでラスト


それから数日後、ご主人様の従兄とか名乗るのが家に来た。


「実君。あのね、相談があるの・・・」


 その相談内容を聞いて心臓が止まるかと思った。その内容とは、あの変態のことだった。

 なんでよりによってあいつなの?

 ボクじゃダメなの?


 が、その時、従兄がボクの頭を優しく叩くと、黒い笑みを浮かべた。


「一緒に邪魔しような。」


 その言葉で理解した。彼は同士なのだということを。



 あとでわかったことだけど、彼はどうやらあの変態の友達らしい。

 そして、ついにあの日が訪れた。

 な、何と我がご主人様とあの変態がデートとかいうものをするらしい。

 これは何としてでも邪魔をしなくては。

 従兄の協力を得て、ありとあらゆる手段で変態と戦った。戦ったのだが・・・


 あんまりにも酷い怪我を負わせた罰で、紐につながれ、家の外に出されてしまった。

 くやしくて、思いっきり変態を睨みつける。

 でも、今の変態の目にはご主人様しか映っていない。これだけ殺気立たせているのに、全然気づいてくれない。

 その上、二人の距離がどんどん縮まっていく。

 やばい!このままでは二人がくっついてしまう。それだけは回避しなくては。

 何とかして紐を噛み千切ると、ボク専用のドアから家の中に入る。そして、奴の右足に向かって思いっきり噛みついた。

 奴は、恨みがましげな眼で睨んでくるけど知ったことじゃない。

 そして、この日もまた、奴の悲鳴が鳴り響いたのだった。



 ああ、もう!あの頃のことを思い出すと腹が立ってくる!

 このままじゃ、あの時邪魔した意味がなくなっちゃう。絶対に負けるもんか!

 ボクは何とか紐を噛み切って、家に入る。そして、奴に向かって力の限り噛みついた。

 悲鳴が響き、ご主人様が何か言っているようだが、知ったことではない。ボクは満足げに奴から離れる。そして、ご主人様の膝の上で今日も丸くなった。


とりあえず番外2の『ボク』と『あいつ』の戦闘日記はこれで終りです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ