ボクの女神の優鬱 後編
無茶苦茶短いです・・・・でも、これでラスト
それから数日後、ご主人様の従兄とか名乗るのが家に来た。
「実君。あのね、相談があるの・・・」
その相談内容を聞いて心臓が止まるかと思った。その内容とは、あの変態のことだった。
なんでよりによってあいつなの?
ボクじゃダメなの?
が、その時、従兄がボクの頭を優しく叩くと、黒い笑みを浮かべた。
「一緒に邪魔しような。」
その言葉で理解した。彼は同士なのだということを。
あとでわかったことだけど、彼はどうやらあの変態の友達らしい。
そして、ついにあの日が訪れた。
な、何と我がご主人様とあの変態がデートとかいうものをするらしい。
これは何としてでも邪魔をしなくては。
従兄の協力を得て、ありとあらゆる手段で変態と戦った。戦ったのだが・・・
あんまりにも酷い怪我を負わせた罰で、紐につながれ、家の外に出されてしまった。
くやしくて、思いっきり変態を睨みつける。
でも、今の変態の目にはご主人様しか映っていない。これだけ殺気立たせているのに、全然気づいてくれない。
その上、二人の距離がどんどん縮まっていく。
やばい!このままでは二人がくっついてしまう。それだけは回避しなくては。
何とかして紐を噛み千切ると、ボク専用のドアから家の中に入る。そして、奴の右足に向かって思いっきり噛みついた。
奴は、恨みがましげな眼で睨んでくるけど知ったことじゃない。
そして、この日もまた、奴の悲鳴が鳴り響いたのだった。
ああ、もう!あの頃のことを思い出すと腹が立ってくる!
このままじゃ、あの時邪魔した意味がなくなっちゃう。絶対に負けるもんか!
ボクは何とか紐を噛み切って、家に入る。そして、奴に向かって力の限り噛みついた。
悲鳴が響き、ご主人様が何か言っているようだが、知ったことではない。ボクは満足げに奴から離れる。そして、ご主人様の膝の上で今日も丸くなった。
とりあえず番外2の『ボク』と『あいつ』の戦闘日記はこれで終りです。