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一目ボレ ~オレと『彼女』の奮闘記~  作者: 亜里沙
番外編2~『ボク』と『あいつ』の戦闘日記~
31/39

やっぱり『あいつ』はバカだった


「ああ、そろそろあいつが来るころだな。」

「あいつ?」


 女神がボクを引き取りに来た日、ペットショップの店長(名前は忘れた)がにやりと笑った。

「良かったな。これから面白いもんが見れるぞ。」

 女神が不思議そうな顔で首を傾げた時、

「おじさん!ジョセフィーヌを買いに来たぜ!」

 げ!また来た。って、買いにって何を?買いにって。

 は!ま、まさか、女神じゃなくて、あの変態の所に売られるんじゃないよね?

 ボクは潤んだ瞳で女神を見つめる。でも、女神の瞳はボクではなく、あの変態を映している。

「あ、ちょうど今、売れちゃった。」

 語尾にテヘっという言葉がつきそうな口調で店長が笑う。

「あとね。あの子、オスだから。」

 その言葉に変態はショックを受けていた。

 ちょっと待って!本気で今までメスだと思っていたのか?

「・・・・・ぬぁにーーーーーーーーーーーーー」

  ・・・・・・・本気だったらしい。

 ただの変態だと思ってたけど、どうやらただのバカのようだ。

「面白いからほかっといたんだけど・・・本当にメスだと思ってたんだねぇ。」

 は、は、はって、ちゃんと訂正してよ!

 しかし、この悲痛な叫びは誰にも届かない。

「で?」

「で?」

「ジョセフィーヌはどこ?」

「そこ。」

 ちょっと、指を指さないで!という心の叫びは誰にも通じず、変態がすごい形相で見つめてきた。

「ジョセフィ~ヌ~」

 なんか、空飛びながら向かって来るのですが…

 怖くなったので、今日もまた、奴の右腕に…


ガブリ


「?・・・・○☆ΘΣ△□!!」

 ふん!ボクに触れていいのは女神だけなんだから。




ペットショップの店長の名前は静寂貞春しじまさだはるです。覚えている人はいるでしょうか?


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