ハッピーエンド? その2
んで、次の日。
右手右足を包帯でぐるぐる巻きにし、登校した。病院に寄ってから来たため、すでに昼休みになっていた。そして、そんなオレを見た実は予想通り・・・
「・・・・・・・・・・、ぷ。」
ああ、ああ、予想通りだったさ!実のヤロー、見事に大笑い(これが、こいつにとって『大笑い』に分類されるのだ)しやがった。
「それで、せっかく人がおぜん立てしてやったのに、ジョンに噛まれたんだって?」
冷静に話してるつもりだろうが、目と口元が笑ってるぞ!しかも、肩も震えてるし。
ああ、クソ!昨日のことは何度思い出しても腹が立つ!
ジョンに噛まれたオレは、再び半泣き状態になった香澄ちゃんをなんとか慰め、とりあえず、御茶菓子もそこそこに家に帰った。ここまではまだいい。いや、全然よくないがひとまず置いておく。
問題はここからだ。息子が腕に包帯を巻き、右足を引きずりながら帰ってきたというのにオレの家族は、そんなオレを大笑いしやがった。
ああ、もうこれ以上なく腹抱えて笑いやがったよ。バカにされたさ。ああ、なんか、泣きたくなってきた・・・・・・でも、さすがに心配する気持ちもきっとあったんだろう。朝一で、しかも車で、病院まで連れて行ってくれた。(運転してたお袋の肩が震えていた気がしたが気のせいか?)
まぁ、とりあえず傷は深いが、生活に支障はないと言われ、登校してきたのであった。
「そう言えばお前!オレをだましたな!!」
だが、実は一瞬目を丸くしたがすぐに何とことかわかったらしく、ニヤリと笑う。
「だましたわけじゃない。お前が来なかったら一緒に茶でも飲むつもりだった。」
ぬぁにー!!そんなコト許せるか^-----!!
「まぁ、お前が香澄に惚れているのはわかってたしな。ああ言えば絶対に後を追ってくると思っていた。」
はい?ちょ、ちょ、ちょっと!今、なんておっしゃりました?
オレが香澄ちゃんに惚れてたことを知ってただって?
「い、いつからだよ!」
「ん?お前がジョンを女の子に買われたとバカみたいに叫んでいた辺りからかな。まぁ、さすがにあの頃はまさか相手が香澄だとは思ってなかったが・・・」
この間、彼女が学校に来た時に知って、驚いた・・・と付け加えられた。
というか、むしろオレの方が驚いてるんですけど!!
「どうやら、学生服と校章から俺と同じ学校に通っていることを知ったらしいぞ。なんとか、お前に謝ろうとあそこでずっと待っていたらしい。」
う・・・う・・・ごめんよ、香澄ちゃん。むしろ、謝るべきはオレの方だろ!!
なんて、いい子なんだ!
「捺矢、言っとくが、香澄は俺の妹同然なんだからな。もし、あいつを泣かせたら・・・」
えーと、実さん。なんか、無茶苦茶黒いオーラが出てますよ。しかも、目が笑ってないです。
というか、もうすでに何回も泣かせてるんですけど・・・・
「覚悟しておけ。明日の朝日が見れると思うなよ。」
怖い、怖すぎるよ!で、でも、一応は応援してくれてるのか?
って、これからどうなるのよ、オレ!未来はあるのか?
次に続く。・・・つづく・・よな?・・・・・・・続いてください!!
本編完結
一応、これにて本編は終了です。ここまで読んでくださってありがとうございました。