表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/39

意外な真実 その5


「私、好きな人がいるんです。」



「はひ!?」

 突然の告白に、オレは目を丸くした。

 ちょっと待て!誰だよ、そいつ。今すぐオレの前に出てこい。そしたら100発殴るだけで勘弁してやる。

「でも、その人、全然私のこと、見てくれなくて・・・」

「それは酷い男だね。」

 香澄ちゃんという素晴らしい女の子がいるのに見ないなんて・・・それって、男としてどうよ。

「それに私、いつもその人の前で失敗しちゃうんです。」

 どうやら、ジョンがその思い人とやらに噛みつくのを止められないらしい。

 香澄ちゃんが悲しそうな顔で話してくれた。

 だが、香澄ちゃんには悪いが、ジョンには『ナイス!』とほめてやりたい。

「このままじゃ、好きになってもらうどころか嫌われるんじゃないかと思って・・・」

 それが怖くて実に相談したという。

「どうも、実君はその人と友達だそうでうまく仲を取り持ってくれるって・・・」

 へぇ―そうなのか。実の友達ねぇ。あいつ、オレ以外に『友達』なんて呼べる奴がいたのか?

 どうも、あいつは人を信用しないからな。表面上は『友達』として付き合ってても実際は違うって場合が大量にあるはずだ。

 そんな奴の『友達』ねぇ。

 ん?なんか引っかかる・・・・一体何だ?

 だが、思考はすぐに香澄ちゃんの言葉で断ち切られた。

「でも、やっぱり無理でした。しかも、今日はこんな大ケガを負わせちゃって・・・私のことなんてもう、嫌いですよね?」

 床が濡れている。もしかして、泣いているのか?

 というか、もしかして、香澄ちゃんが好きな男って・・・・

「ごめんなさい、小杉さん。ごめんな・・さい・・・ごめんなさい・・・」

 でも、と顔をあげた彼女の顔は涙にぬれていてぐちゃぐちゃだ。それでも、オレは彼女が可愛いと思ってしまった。

 恋をする一人のきれいな女の子だと。

「私は、あなたが好きなんです。」





あとちょっとで終わる予定なのに、なかなか進まない・・・・

でも、今のところ順調に行けばあと2話で終わる予定なので、もう少しお付き合いください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ