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実のデートをぶち壊せ! その1


 次の日の放課後、結局一日中悩んだにもかかわらず一人で謝りに行く勇気が足りなかったため実に同行してくれるよう頼んでみた。

「ああ、俺、今日その子とデートだから。」

 ・・・・・・・・はい?今、なんておっしゃりました?

 目を点にして茫然としているオレに親友だと思っていた男は淡々と話を続ける。

「昨日、お前が奇声をあげて逃げ去っていった後、加藤さんと仲良くなってな。今日、これからデートの約束をしたんだ。」

 デートの約束をしたんだ・・・・約束をしたんだ・・・・したんだ・・・・・

「ぬぁにーーーーーー!!お前、いつの間にそんなことを!」

「だから、今言っただろ。お前が奇声をあげて・・・」

「そこはいい。」

 というか、思い出したくない。タイムマシンが今ここにあるならば、あの時の自分を殴りに行きたい。

「わかった。じゃぁ、『お前が』奇声をあげて全人類が理解不能な行動をとった後、」

 うわー、こいつ言いなおしやがった。しかも前より酷くなってるじゃん。ていうか、『お前が』の所が強調されてた気がするんですけど・・・

「んで、香澄と仲良くなって、これからデートの約束をした。以上。」

 ん?今、お前なんつーた?『香澄』だと?何呼び捨てにしてるんだよ!!

 ここで、オレの中の何かが切れた。

「ちょっと待て!!何でさっきは加藤さんだったのに今度はか・・か・・か・・・」

「香澄。」

「正解!」

 そうじゃねー!しかも、外に向かって叫んでるよ。何がしたいんだ、オレ!

「おい、窓から叫ぶな。ただでさえバカだと全校に知れ渡っているのについに気が狂ったと思われるぞ。全人類に。」

 え?全校にではなくて人類規模ですか?って、全校の奴らにオレがバカだと思われてるわけ?どんだけ有名よ、オレ。


「じゃ、そう言うことで。」

「ちょっと待て!何が『じゃ』だ、何が『デート』だ、何が『奇声』だ!!」

 なんか、話してる自分も訳が分からなくなってきたぞ。

 だんだん混乱していくオレをそっちのけであのヤロー、スタスタ歩き去っていきやがった。

 サド!ドS!腹黒メガネ!!(実は時々メガネをかけるのだ。)

 何が、メガネをかけた方が先生受けがいいだ!目はいいくせに。

 クソ!こうなったら復習・・・いや、じゃなくて復讐してやる!

 オレの全てをかけてこのデート、邪魔してやるのだ。


 そう決意したオレは背後に黒い炎を従えながらドS実の後を追ったのだった。

 



 

さぁ、捺矢は実のデートを邪魔することができるのか?

次回もお楽しみに~

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