自己紹介とキッカケ
全5話くらいを予定しています。
初めましての方も久しぶりの方も、毎度お世話になっている方も、こんにちは。
私はここではサトミ☆ンと名乗っています。
本業は漫画家です。講談社や小学館などで新人賞を4回受賞して毎日新聞社のニュースアプリ『毎日まんがニュース』の立ち上げに関わったり、6年ほど連載した後、同社の児童向け雑誌『月刊NEWSが分かる』で1年間の商業雑誌連載を経験しました。
現在はWEBTOONのネーム作家や広告漫画などを制作しています。
ヒット作の実績なし、アニメ化はもちろん、単行本さえ出したことのない経歴です。
そんな自分がなぜ、異世界ファンタジー小説を6年もの間、ほぼ毎話イラスト付きで書き続けたのか?
ランキングにも書籍化にも無縁だったにもかかわらず、損切りをせずに完結までもっていったのか?
その理由と、完結させた今の心境について語ります。
そして〝連載期間〟に起こった3つの奇跡についても語らせてください。
◇ ◆ ◇
まずはなぜ、漫画ではなく『小説家になろう』に投稿しようと思ったのか?
──きっかけはなろうの金字塔、『無職転生』に心を動かされたからでした。
2020年当時、すでに完結済みで書籍化もされていましたが、アニメ化の発表はまだされておらず、ランキング不動の1位の状態でした。
私はたまたま「どんなものかな」と、軽い気持ちで読みはじめましたが……ヤバい!
丸2日間くらいぶっ続けで一気に最後まで読み続けてしまいました。
これまでの読書遍歴は、澁澤龍彦や塩野七生、三島由紀夫や朝井リョウなどが主で、ライトノベル系では『十二国記』や『〈本の姫〉は謳う』くらいで、いわゆる「なろう系」とは無縁でした。
ですが『無職転生』に感動して『転スラ』『リゼロ』『このすば』にも魅了されて……。
どちらかというと硬めの文芸が好きだった私が「なろう系」に夢中になったのは、子供のころからテレビゲーム、RPGが大好きだったことが関係しています。
はじめて読む作品でも、異世界ファンタジーの世界観にスッとなじめるのは、『ドラゴンクエスト』をはじめとしたJRPGの文脈が踏襲されているからでしょう。
でも、夢中になったのは異世界ファンタジーだけではありませんでした。
『小説家になろう』というサイト自体もすごく熱かったからでした。
有名な作品、書籍化されたものだけじゃなくて、いろんな人が自由に好きな物語を書いていたこと。
一般的には知られていない作家さんでも、こんなに面白い小説を書いてるんだ!
当時、私はWEBで政治や経済のニュースを漫画にする仕事をしていたので、物語に飢えていたのだと思います。
「こんな世界があったんだ~!!」って人生観が変わりました。
「漫画なんか描いてる場合じゃない! 『なろう』だ! 私も小説家になろう!」
それが、私が異世界ファンタジー長編を書くキッカケでした。




