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アレス

アンドロイドと一緒に誰も居ない暗い通路を歩く。

先ほど殴られ倒れた奴隷の姿も居ない…。

(あの人…無事だったのかしら…)

床に残る血が…私を正気に戻していく。

血の通わないアンドロイドは人間の痛みなんか分からない。

女性に殺せと命令されれば躊躇なく殺せる機械人間。

身体からミストの媚薬が消えていく。

(私は彼らとは違う。自分は人間…血の通った人間よ)

エレベーターに乗り移動する。

「僕の部屋は288階だ」

「ごめんなさい。親友が心配だから私…戻ります」

途中で私はエレベーターを降りた。

(自分を見失うところだった。あの人を助けなきゃ。同じ人間だもん…)

急いで地下に戻るエレベーターに乗り込み怪我をした彼を探した。

(んっ?…もしかして間違えた?…違うフロア?)

慌てたせいか違う場所に来たみたい。

薄暗い通路にボロボロの服を着たオトコが2人…私を見て近寄って来た。

怖くなって引き返そうと振り向いたらもう一人立っていた。

脚が震えてくる。

彼らが何を考えて何をしようとしてるのか…私には分かる。

(ヤバい…逃げなきゃ)

襲われる前に。

その瞬間だった。

後ろから羽交い締めにされ口を塞がれた。

「……!」

凄い力で引き摺られていく。

「脚持てっ!」

買ったばかりのヒールが脱げ落ちた。

恐怖で声も出ない。

暗い部屋に連れ込まれ私は乱暴された。

「きゃああっ!嫌っ!」

「暴れんな!しっかり押さえろ!」

服は引き裂かれブラも脱がされた。

「嫌ああ!…やめてっ!」

「すげえ巨乳…たまんねぇ」

オトコの一人が裸になって私の乳房を舐めまわす。

アンドロイドの人工皮膚なんかじゃない。生身の温もりとオトコの汗の臭い。

そして激しい息使い。

「私にもやらせて下さいよ!」

「俺が先だ!お前らは廊下で見張ってろ」

2人を追い出し私に襲いかかるオトコ。

「やめて下さいっ!」

「どうせ捕まれば死刑なんだ!その前にたっぷり可愛がってやる!」

オトコが私の下着を脱がし始める。

「嫌あぁっ!やめてっ!」

次の瞬間…

警察が飛び込んでオトコを取り押さえてくれた。

美玖が居なくなった私を心配して通報したのだ。

「もう!黙って居なくならないでよ!」

「ごめん…美玖」

アンドロイド警察に連行されるオトコ達。

未遂とはいえ恐らく死刑になると思う。

「貴女の落としたヒールが目印でした。地下街はどこも治安は良くありません。女性の一人歩きは厳禁です」

「はい…すみません」

その後警察は私達を自宅まで送り届けてくれた。

シャワーを浴び、汚された身体を洗う。

(もう少し遅かったら今頃…)

怖くてたまらい。

まだ身体の震えが止まらない。

「しばらく夜遊びは…止めよう」


次の日、私はすみれに怒られた。

「襲われる様な場所で遊んでる亜梨沙も悪いわよ!子供じゃないんだから分かるでしょ!」

「わかってるわよ。もう行かない」

「まったく…」

この細胞研究所の所長で私の親…すみれ。

いつもは茶色の髪を束ね上げて過ごすのに今朝はロングの寝起き姿。

心配で眠れなかったのか、仕事なのか…分からない。

「やっぱり亜梨沙には専用アンドロイドが必要ね。夜遊びしないように」

「だからまだ要らないって…なんてもう言えないわね。…わかったわ。すみれに任せる」

「別に専用アンドロイドと結婚しろなんてまだ言わないわ。とりあえず貴女のボディーガード役よ」

「監視役でしょ」

こうして私専用アンドロイドを購入する事になった。

ショップで希望のタイプを伝えると翌日には自宅にやって来る。

とりあえず外見はイケメン美男子タイプ。

身長は私より20センチ高い185。

逞しい筋肉質と太い腕。

「私を守るボディーガードだもんね」

髪は黒髪で肌は褐色。

後は自分好みの男性にする為、やって来たアンドロイドの脳内回路に情報を直接入力する。

「まずは優しくて力持ち。私の感情に合わせてアドバイスしたり、笑ったり喜んだりする事。そして私を大切にしてくれる事。あとは…」

男性生殖器の設定。

(サイズは最大で18センチくらい?かな。とりあえず人工精子システムはオフにして…)

インプット完了。

後はアンドロイド本人が半日かけて自分を私専用に変化してくれる。

「あとは貴方の名前はアレス。随分悩んで決めたのよ。アレスはこの星をまわる衛星の名前。真っ赤なとっても美しい星なのよ」

彼が私専用アンドロイドとして機能し始めたのは夕方だった。

「こん…にちは……亜梨沙。はじめ…まして。よろしく…」

「初めまして。貴方の名前は?」

「私の…名前はアレス。君は…亜梨沙。

亜梨沙専用…私は…亜梨沙の物」

「アレス。今日が貴方の誕生日よ。覚えておいてね」

「ありがとう…亜梨沙。…君に出逢えて…私は…嬉しい」

アレスはニコリと笑って白い歯を私に見せた。




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