表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

青緑

作者: 美月

静謐な檻

断りもなく訪れもなく

咲き誇る一輪の花

風もなく音もなく

施しの一滴の水もなく

光り輝く花びらに

曲線を描く葉や茎に

寄せられる虫もなく

訪れる死も

はたして始まりがあったかさえ

記憶もなく記録もなく

気付けばそこにある

静謐な檻


宇宙の果て

境目もなく 存在の有無もわからず

心の中

際限もなく とりとめない

抱きしめることもできず

目視することもかなわず

囲い込んだ腕の中で

小さくなった私の魂

膨らみすぎた想いは

何処へ溢れ出すのか

傷付いた心は

世界の果てに逃れて

新しい世界を見出すか

耐えて耐えて

そして何かが変わるのか

変わらないのか


そこにいる



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
風もなく音もない、静謐な中に咲き誇る一輪の花が放つ雰囲気に引き込まれました。 宇宙の果ての存在や境目があるのか分からないように、心の中の想いと世界の境界もまた、際限がなくて。 腕で囲い込んでも、膨…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ