第56話 優勝インタビュー&とある男
「はい、皆さんおはこんぴーーーす!!!」
「RWO第一イベント優勝インタビュー生放送!!司会を務めますのはこのわたくし、世界にピースを!愛嬢ピースでーーす!!!」
『えひめ~~~~!!!』
『えひめちゃんだ!!』
『ピースピース!』
『えひめちゃんもここまで来たかぁ』
「も~~!定番になっちゃってるけどあいじょうだよ!えひめじゃないよ!!」
「さてと、今回の生放送のゲストを紹介いたしますね~~」
「本ゲームRWOのゲームマスター兼プログラマーの胡蝶学さんです」
「こんばんわ、第一階イベントが成功して少し肩の荷が下りた胡蝶学でーーす!!!
「いや~胡蝶さん、第一階イベントお疲れさまでした」
「ありがとね~~、本当どうなるかとひやひやだったり面白い展開でワクワクしてましたよ」
「ですよね~~、私も見てましたけど、最後の決戦は目を離せませんでした、ところであれって運営から見てよかったんですか?最初のサバイバルって感じのイベントから離れてる感じがしましたけど」
「いや~~面白いからよし!特にルールを破ってるわけじゃないし、なんていうかドラマみたいなのができてて楽しかったし」
「そうですか~~、注目していたのはやはり今回優勝されたティティルさんでしょうか?」
「そうだねぇ、まあ今回のイベントは彼女にとっては最高のステージになってたから、逆に一方的なゲームにならないかひやひやしたよ」
「あ~逆に、では今回2位になったツルギさんはいかがだったでしょうか?」
「彼はかっこよかったね~~、ティティルちゃんを包囲する作戦でもすごかったし」
「最後の決戦で黒いプレイヤーたちを一人で倒したのが2位になれた要因ですね、知的なツルギさんしか知らない私からしたらあの熱い感じには興奮しましたね」
「そうだねぇ」
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「では続いてのゲストの紹介です、今回のイベントで一番の戦いを見せてくれたMVPのお二方、ティティルさんとツルギさんです。」
「は~い、マーシャルコード所属Vtuber、ティティルです♪」
「ツルギです、今回のイベントではティティル戦線のトップをやらせていただきました」
「いや~~、2人ともご出演いただきありがとうございます、あの戦いの2人と話せるのはうれしいです!」
「あ、私もえひめさんとお話しできてうれしいです!!」
「だからえひめじゃないです~~~~~!!あいじょうです~~~~~~!!!!」
「え?ディシアさんがえひめさんっていえば盛り上がるって言ってたので」
「ディシアさん仕込み!?、くっ恐るべし魔王!!」
「さすがディシア様!後輩への配慮も欠かさない!」
「ツルギさん!?あ、そういえばディシアさんファンでしたね!!」
「初配信から胸を射抜かれた臣下です、正直後輩のティティルちゃんを倒していいか悩んだりはしましたけど、ディシア様なら本気で戦うほうが好まれるかなって」
「あ、さっき休憩した時にディシアが『ティティル相手に万全の策をもって本気で相手になってくれたこと、褒めて遣わす』って言ってました。」
「感謝の極み!!」
「あわわわ、今までのツルギさん像が壊れていく、あわわわわ」
「いいですねぇ、はっちゃける推し活っていうのは」
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「では今回のイベントを振り返りましょうか」
「まあ注目は最後の包囲作戦だね」
「そうですね胡蝶さん、遠隔からの狙撃無双に対して逃げ場をなくす戦法、やられてみてティティルさんどうでしたか?」
「ほんとびっくりしました!、それまで視線は感じてたんですけどなぜか攻撃してこなかったから不気味だったんですけど、ビルと倒して逃げ場をなくすとは思いませんでした」
「気配はわかったんですか!?恐るべきリアル狩人、そういえばティティルさんのリアルチートというべき狙撃技術や身体能力や視力、あと気配を消してたり、本来ならリアルのことは聞くべきではないのですが聞かせていただきたいんですが、実際狩猟でその技術を鍛えられたのでしょうか」
「はい、元々実家では狩猟をやってたんです、近所の子供たちに矢の打ち方を教えたり、危険な動物が出た際は仕留めたりしました」
「ほへ~~、すごいですね!!、ではそのティティルさんと対峙してどう感じましたかツルギさん?」
「ずっと緊張してましたね、どんな距離からでも正確に矢を打ってくるんですから」
「確かにすごかったです!百発百中でした!」
「後食らった身からわかることなんですけど」
「ほう?」
「すべての矢が眉間、胸、太ももといった箇所に狙いが定まっていました、ただ相手に当たればいいっていう矢じゃないってわかったときは戦慄しましたね」
「ええ!?人に当てるのもすごいのに、さらに細かく部位を狙ってたんですか!!?」
「えへへ~~、それほどでも♪」
「あ、かわいい、え?ほんとにあんなに狙撃無双した人と同一人物??」
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「最後の最後の壁での決戦、お二人はどうでしたか?まずはティティルさんから」
「う~~ん、正直勝てたっていうより最後にダメージ取られて悔しいが先に来ます!」
「あ~~そういえばノーダメージ優勝するって宣言してましたね」
「今回のイベントは屋外の広いステージだったから遠距離から倒せて行けるって油断してて、包囲作戦から正直てんぱってました、正直助っ人が参戦してくれなかったらどうなってたことか」
「あ~いましたね、マーシャルコード義勇軍、では続いてツルギさん」
「はい、最後に一矢報いれて満足です!!」
「うぅぅ、次こそは~~~~!!」
「といっても、一矢報いただけで負けは負け、私もいつかリベンジしたいですね」
「お~~バチバチしてる!」
「いいね~~こういう王道展開、GM大好物」
「あ、そういえばディシアさんからツルギさんに伝言があって『臣下ツルギよ、おぬしの活躍は見させてもらった、敵ながらあっぱれであるぞ、それに以前ジャストガードをわらわに教えてくれた礼をせねばと考えておったのじゃがちょうどいい、今度ティティル含めて3人でコラボ配信をしようではないか!具体的な内容は追って連絡するからの、楽しみにしておくんじゃぞ』とのことです!」
「よっゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
「あぁ、王道展開の雰囲気が一瞬で壊れた」
その後、筒がなく配信は進み、マーシャルコードの知名度が上がっていく
ティティルは悔しいと感じつつも、達成感と満足感で笑みをこぼす
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場所は変わり、別の世界にて
そこはよくある現代人が考える中世の舞台に出てくるお城、
その一室にてベットで横になる女性、老けながらも上品さが欠けず休んでる姿も美しいといわせる老女
そしてそのベットの横で佇む執事、白髪ながら大体40から50代でありつつ、身だしなみを整え、びしっとした佇まい
老女が執事からもらった紅茶を飲み、一息を付ける
「ふふっ、やっぱり紅茶はあなたが入れたものに限るわね」
「恐縮です、○〇様」
「うれしいわ、この年までこの紅茶をちゃんとした味覚で味わえる」
「それはよかったです」
「ふふ」
「どうかなさいましたか○〇様?」
執事は主が不意に笑ったのを見て顔を傾ける
「昨日夢を見たの、あなたと出会った時の夢を、懐かしかったわ、反抗的だったあなたがかわいくてね」
「なっ!○〇様!む、昔のことは、そ、その」
急に昔の自分、今にとっては恥ずかしい思い出に狼狽する執事
「ほんと、懐かしいわね、あなたを拾った時のこと」
「ねえ【セリオス】」
「何でしょうか○〇様」
「私、もう長くはないわ」
「!!、○〇様!?そのようなことは!」
「ふふっ、さすがにわかるわ、自分の体のことですもの、まあ健康のまま、あの時の戦いで戦死することなく、孫たちに囲まれて老衰でなくなる、ここまで私の人生は幸運だったわ」
「○〇…様………………………………」
「セリオス、もし私が亡くなったら、あなたは好きなように生きなさい」
「す、好きなように?」
「これまで私に尽くしてくれて、本当にうれしかった、あなたにも、私みたいに幸せになってほしいの」
「し、しかし、今更なにをすればいいか」
「ふふっ、そうやって考えるのも楽しいわよ」
「○〇様……………………」
「あぁ、そうね、子供たちにも声をかけておいて、お話ししましょうって」
「はい……………かしこまりました」
数日後、老女は子供たちや孫たちに囲まれながらお茶会をする中、すっと目をつぶったまま亡くなった
○○○○年、『ダースハイ』という王女が腐敗と立ち向かった世界にて、その王女は亡くなった




