ねぇ、ちゃんと応募要項読んでる?
わたしはコンテスト主催者の回し者ではありません。
ここ、小説家になろうでは様々な会社とタイアップしてコンテスト募集しています。
ROM専の方には、コンテストなんて馴染みが無いものでしょう。
けれど、書き手側には夢のあるもの。
大賞を受賞すれば書籍化、あるいはコミック化、アニメ化などなど。
現在も9/29締切のものが1件、9/30締切のが3件、10/31締切のが1件、作家の皆様に門戸を広げ、応募をお待ちしています。
(私はコンテスト主催者の回し者ではありませんよ?)
ご多分に漏れずわたくしめも、幾つかのコンテストに応募しておりますが……。
ちょっと疑問というか、面白いこと見つけちゃったというか、ちょっとちょっと奥さん聞いて! という気持ちになったので、今回このエッセイにしました。
◇ ◆ ◇ ◆
ホワイトあとさん「はい! ここからの司会進行はわたしホワイトあとさんと――」
ブラックあとさん「あー、私もやるのかー。だるっ……」
ホワイト「ちょっと、ちゃんとしてよね!……ブラックあとさんの二人が担当するよ! こういう形式になった理由はあとから書くからね。
まずね、あとさんが注目したのは『アニメイトブックフェア2022 『耳で聴きたい物語』コンテスト女性主人公編』だったの。これはもう締切ってて、大賞受賞作も発表済で、声優の梶さんが作品朗読してくれてるよ。いいなぁ……梶さん(うっとり)」
ブラック「ちょっとホワイト。司会進行するってんならきちんとやりなさいよ。妄想トリップすんな!」
ホワイト「えへへ。ごめんごめん。このコンテストがまだ募集中だった頃にね、あとさんは『どんな作品が応募してるのかなぁ』って好奇心で検索してみたの。検索は簡単だよ。『アニメイト耳聴き2』っていうキーワードでクリックするだけだからね」
ブラック「大抵のコンテストは応募キーワードを付けるだけだから、応募自体も簡単だよね」
ホワイト「でね、たまたまだったんだろうけど、検索して応募作品群をみてたら不思議なキーワードを見つけた訳よ」
ブラック「不思議?」
ホワイト「このコンテストの大前提、女性主人公編っていうコンセプトそのものに物申す! 『男主人公』というキーワードを発見したの!」
ブラック「……え?」
ホワイト「キーワードってさ、その作品の特色というか、こんな感じですよ~っていう目安を乗せるのね。『ざまあ』とか『溺愛』とかね。あとさんはよくふざけたキーワードつけてるけどね!」
ブラック「それはともかく、『女性主人公編』を募集しているコンテストに『男主人公』の話をエントリーしてたってこと?」
ホワイト「うん! 勇者だね!」
ブラック「や、募集要項を読んでいない証拠じゃん」
ホワイト「凄いよね!」
ブラック「お、おぉう……」
ホワイト「んでね、いま『ボイコネライブ小説大賞』っていうコンテストが募集中なんだけどね、これって他のコンテストとちょっと募集要項が違くて特殊なのよ。3万字までの短編で『台本形式』にして欲しいって書いてあるのね」
ブラック「台本形式?」
ホワイト「そう。ちょうどいま私たちが話しているみたいな形だね。誰の台詞なのかわかりやすい形なの」
ブラック「あぁ、だからいまこんな巫山戯た形のエッセイになってるんだね」
ホワイト「うん、そう。普段の小説としての形態とはだいぶ違うはずなんだよね。なのに、多数のコンテストを同時申し込みしている勢が多数いるというこの事実がね!」
ブラック「え? どういうこと?」
ホワイト「『ボイコネライブ大賞』っていうキーワードで検索して、ピックアップされる作品は793作品(2022.09.26 21:26現在の数値)でね、それらのキーワード部分をざーっと見ると、『ボイコネライブ大賞』だけでなく同時に他のコンテストにも応募してるんだよね!」
ブラック「……それは、規約違反なの?」
ホワイト「違反じゃないよ。同時応募は認められてるよ」
ブラック「じゃ、問題ない……いや、形式が違うのが問題なのか!」
ホワイト「そういうこと。他のコンテストにもこんな台本形式で申し込んでるってことになるのかなぁって思ってとりあえず一作品を見てみたら、普通に普通の小説だったよ」
ブラック「普通の小説ってことは、このボイコネさんが求めるところの『セリフの前には登場人物名の表記をお願いします。』っていう要望はマル無視してるってわけだな」
ホワイト「そゆこと~」
ブラック「それだけで小説投稿時のルール違反だから、受からないの確定じゃん」
ホワイト「そゆこと~」
ブラック「(うわぁ)」
ホワイト「しかもね、一番笑っちゃうのがね『新人発掘コンテスト2』も同時に応募してる作品がいくつかあるってことかな」
ブラック「ん? それのなにが問題?」
ホワイト「あのね、『新人発掘コンテスト2』(締め切りは11月末)はね、10万文字以上っていうハードルがあるんだよね。ところがこっちの『ボイコネ』は3万文字以下っていう枠があるの。求めているのは短編だからさ」
ブラック「あぁ……『新人発掘』の方は長編、『ボイコネ』は短編……スタンスからして違うのに、同時に申し込みって……なんて愉快な人なんだ……」
ホワイト「そう思うよね。世の中いろんな人がいるなぁって思うんだけど、小説書いて俺の話を読め! ってコンテスト応募している人が、まさか他の人の話は一切聞きませんよっていうスタンスを平気で晒している事実がもうね」
ブラック「人の話を聞かない奴と一緒に仕事なんてしたくないよなぁ……。書籍化って実現すると編集さんがついてビジネスの話になるってことは、ここに居る人には常識だよな? つまりあちらさんからしたら変な輩を見つけるための罠? なのか?」
ホワイト「罠って(笑)。こういう他者の言葉を聞かない人は、どんなにお話が面白くても落選続きってことになるんだなぁって」
ブラック「ある種の試金石になってるのは確かだ」
ホワイト「つまりね、チャンスなんだよ!」
ブラック「チャンス?」
ホワイト「応募作品の大半は読まれる前に落選確定。つまり広き門のコンテストになってるってこと。申し込むなら今! だお!」
ブラック「なるほど。たとえばあのなろうコン(第十回)は応募総数13,116作品だったけど、あれよりよっぽど広き門だな。競う前に脱落多数ってことになるから」
ホワイト「台本形式にするのはちょっとメンドクサイけどね」
ブラック「チラっと見たところ、検索して表示される20件中、ちゃんと台本形式になっているのは2作品だけだったぞ……驚いた……」
ホワイト「1/10だね。単純計算して793作品中、有効作品は80作品くらいってことだね!」
ブラック「全部確認していないから、本当に机上の空論だけどな」
ホワイト「そうそう! だから今『ボイコネ』に応募したら受賞チャンスなんだよ!」
ブラック「あとさんは応募しないのか?」
ホワイト「気が向いたらするかも? 今までの短編を書き直してみようかな~って言ってた。
つまり! Amazonギフト券の他、イラストレーターがあなたの小説の表紙を作成してくれる権利が目前に迫っているってこと! 応募するなら今だよ! これを読んでいるアナタも! ぜひっ応募してね!」
ブラック「(なんでこんなにノリノリなんだろう……)ま、やってみれば?」
◇ ◆ ◇ ◆
と、いうわけで。
我と思わん者は応募せよっ! でございますです。<(_ _)>
どっとはらいっ
応募作品数は、2022.09.26 21:26現在の数値なので、今後増減するでしょう。
【追記】(27日3:20現在の数値)
気になったので調べてみました!
キーワードが『ボイコネライブ大賞』だけ(他のコンテストに応募していない作品)で、文字数5,000~30,000。応募期間が2022.07.29~なので、最終更新日が2022.06.01~の作品を検索してみました!
ヒットしたのは156作品でした!
ランダムに中身を見ると、シナリオ形式になっていないのもチラホラ見受けられましたが、ほぼほぼシナリオ形式でした。
『ボイコネライブ大賞』だけで検索すると797作品がヒットしました。
規約なんて読まない勢の多いこと…((+_+))