砂塵
いつもの散歩道山登って、街を見下ろしたら砂が街を覆い隠していて思いつきました。
山から降りて帰る途中に突風に吹かれて目に砂が入ってオチを思いつきました。
春一番が近いですね。
その日は砂埃舞い上がる風の強い1日だった、少し小高い山に登れば街に砂塵が目視できるようなそんな日だった。
けれど砂塵が積もって山となろうとも。
私のこの思いは覆い隠せない、そう確信していた。
「ずっと前から好きでした! 付き合ってください!」
「俺なんかで良ければ」
初恋だった、何もかもが新鮮で、繊細で、何をするのにも貴方がいればそれだけで楽しかった。
他の男子と会話しているのを見ると少し焼いた。
私が遊びに誘った時に断られると少し悲しかった。
俺が嫌いなの知ってるのにその男と話さないで欲しいとは思った。
奥手だった君は私と付き合うようになって明るくなった、最初その笑顔は私だけのものだったのに。
砂塵が思いを覆い隠せないように、見たくない瞬間も覆い隠してはくれない物だと初めて知った。
ありがとうございました。