『読むだけにしておいてくれ』
最後まで、やらないでほしい。
そして、これを行う時間帯は教えられない。
君が、どのような所に住んでいるのかは わからないので、一般的に話をする。
用意するのは、2枚の鏡だ。
小さすぎるのはダメだ。
そうだな。少なくとも風呂場にあるぐらいの鏡が2枚必要だ。
風呂場が出たので、
仮に、風呂場でやることにしよう。
風呂場の鏡の反対側に風呂場同等の鏡か全身が映る鏡を置いて
鏡と鏡の間に自分が入るスペースを開けてくれ。
いわゆる合わせ鏡だ。
真ん中に入ると
自分がどのように映っているかわかるだろ。
当たり前だが、1枚目に正面の自分が映って、2枚目が後ろ側、そして正面と交互に映っているだろ。
確認したね。
では、やり方を教えよう。
部屋の…ここでは風呂場か、電気は つけたまま、明るくしておいてくれ。
そして、決して後ろは見ないように。
合わせ鏡の真ん中に自分が映るようにする。
目を瞑り、両手で顔を覆る。
そして、そのまま、100まで数えてほしい。
「1,2,3…98、99、100。」と
まだ、そのままの状態だよ。
数え終えたら、
自分の名を呼び、もういいかい と聞いてくれ。
「〇〇〇〇、もういいかい?」と
すると、後ろから声がするはずだ。
「まだだよ。」と
今度は、50まで数えよう。
「1,2,3…47、48、49、50」
数えたら、また名前を呼び、声をかけよう。
「〇〇〇〇、もういいかい?」と
また、後ろから 今度は
「もういいよ。」と声がするから
ゆっくりと手を離し、目を開けよう。
正面の鏡を見てごらん。
交互に映っていた自分が全てこっちを向いているよ。
移っている君の表情は、きっと驚いているだろうね。
最後、後ろ鏡は絶対に見てはならないよ。
鏡を元に戻したい時は、簡単さ。
その時間帯がすぎるまで、じっとしているか、
1度、明かりを消して真っ暗にすれば いいだけだから。
もう一度警告しておく、絶対に後ろの鏡を見ては いけないよ。
後ろの鏡には、『見つけてはいけないナニか』が隠れているらしいから…
読んで頂き誠にありがとうございます。
夏のホラー2021 エントリーです。
まだ、執筆中のもありますので、楽しみしていただけたら幸いです。m(._.)m