おまけ 室町幕府の政所
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おまけ突発シリーズ その3
謎の作家細川幽童著「どうでもよい戦国の知識」より
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「室町幕府の政所」
政所のトップは「政所執事」であり「伊勢伊勢守家」が世襲する。
いわば財務大臣みたいなものである。
執事の下で働く役人を「寄人」という。
祐筆方、奉行人と呼ばれる者たちである。
その寄人の代表は「政所執事代」と呼ばれ実務のトップいわば「事務次官」みたいなものである。
祐筆方の斎藤氏や松田氏が交代で就任した。
その政所執事代とは別に「政所代」というのもあってややこしいのだが、これは政所執事の私的秘書官と言ってもよいかもしれない。
蜷川氏は伊勢宗家である伊勢守家と婚姻を通じ、その被官となっている。
斎藤、松田
伊勢伊勢守 斎藤、松田 飯尾、諏訪、治部など
政所執事-+-政所執事代--寄人(祐筆方、奉行人)
【大臣】 |【政務次官】 【官僚】
|
| 蜷川親世
+-政所代
【大臣秘書官】
祐筆方、奉行人は同じような名前がたくさん出てくるので、個人名を覚える必要はまったくない。
作者はあきらめた。
上のような苗字を見たら祐筆方なのねと思えばそれでよいのである。
政所は織田信長の台頭によりその支配機構に組み込まれ役割を終える。
政所が必要とされない時代となったのだ。
政所執事代や祐筆方の中には織田家の家臣に組み込まれる者もおり、その名前は「山崎の戦い」で明智光秀方の武将として見える者もある。
多くは討死した武将としてだが……
ちなみに政所代の蜷川親世の4代前がアニメ一休さんに登場した蜷川新右ヱ門(親当)である。
気軽に「シンエモンさん」と呼びたくなるが我慢しよう。
蜷川氏は「永禄の変」のあと数奇な運命をたどるのだが、それはまた別の話である。
さらにどうでもよいトリビアにK-1ファイターの「武蔵」が蜷川氏の子孫であるということがあったりするが、マジでどうでもよかったりする。
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ちょっとだけよ〜♪
今回はおまけだけです。




