表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

15/63

第15話 どうしようか・・・。

まずは自転車をレンタルしに来た。

1台レンタルして、乗って見せながらヨウイチに乗り方を説明する。

ヨウイチが乗れない場合はまた別の方法を考えよう。

そう思っていたが、全然問題なかった。

説明してヨウイチが乗ってみる。

最初の1回だけ少しよろめいたけど、すぐに普通に乗れるようになった。

それを確認して3台レンタルする。

レンタルした後、僕だけマップの外に出るべく自転車で離れる。

まだヨウイチのマップでオープンになっていない所に行き、トオルと連絡を取ってヨウイチのマップから僕のマーカーが消えた事を確認してから戻ってきた。

ヨウイチに確認する。

プンクトゥムペルケプティオ(探知機能)はちゃんと機能しているようだ。

その確認がとれたので、昨日9ブロックオープンにしたエリアに自転車で向かう。

何にしても、起点はあの辺りだろう。

昨日オープンにした9ブロックの更に周辺のブロックをオープンにする事にする。

オープンにしたブロックの1ブロック外の外周に沿って自転車で走って2ブロックいっぺんにオープンにしていく作戦だ。

走る距離はかなりあるけど、2ブロックずつ外周を広げれば9ブロックに40ブロックがプラスされるのでかなりの広範囲で探せることになる。

午前中いっぱいかかって、目標の49ブロックオープンを達成した。

最後の49ブロック目オープンでヨウイチが首を振ったのを見てトオルと顔を見合わせた。

「どうしようか・・・。

午後いっぱい使えば更に外周2ブロックをオープンする事が出来ると思うけど・・・。」

そうためらいがちに言うと、トオルが

「まぁ、ちょっと待とう。

ヨウイチ、探知機能は働かせたままで問題無いんだよな?

ずっと機能使い続ける事は出来ないとか、出来るけど何らかのデメリットがあるとか、そう言う事はあるか?」

ヨウイチに質問している。

「いや、設定したらそのままで大丈夫。」

返事を聞いたトオルが

「とにかく、昼飯。

ガッツリ食べないか?!

こんだけ動くとさすがにエネルギー不足だ。

俺の知り合いの店がこの近くだから、そこでいいか?」

と聞いてきた。

「もちろん。トオルの知り合いのお店でかまわないよ。

僕もお腹すいたし食事を先にして、また考えよう。」

とヨウイチを見る。

ヨウイチが、ためらいがちに少し言いにくそうに

「昨日の赤い実の“いちご”が食べたいんだけど・・・。」

と僕とトオルを交互に見つめながら言う。

「おーけー。じゃ先にスーパーに寄ってから行こう。」

とトオルが答えた。

スーパーに寄ってイチゴを3パック買う。

知り合いへの差し入れも兼ねてるから。と言ってトオルが支払いをした。

お昼ご飯代は僕が出そうと心に決めつつ、トオルについて

外壁にツタが絡まった喫茶店に着いた。

カランカラン♪

ドアベルの音と共に店に入ると

「いらっしゃいませ。

お好きなお席へどうぞ。」

と声がかかる。

眼鏡をかけて落ち着いた感じの、喫茶店のマスターと思われる人にトオルが

「健一さんこんにちは。ご無沙汰してます。」

と挨拶している。

「お!とおるじゃないか。久しぶり。」

チラリと僕達に視線を走らせて

「友達かい?」

とトオルに聞いている。

「会社の同僚のさとると、さとるの知り合いのヨウイチです。」

紹介されて、お辞儀をする。

「こんにちは。

まぁまぁ、立ち話も何だし。好きな席に座って。」

健一さんがそう言うと、トオルが店内の方に腕を伸ばして僕たち二人を促した。

ヨウイチと一緒に、すでに座っているお客さんのテーブルから離れたテーブルに向かう。

トオルは喫茶店のマスターの健一さんと話している。

イチゴを差し出してマスターに渡した後テーブルに来た。

「わるい。昼飯のメニューは、いつも俺が食べさせてもらってるメニューで注文してきた。

さとるが、メニュー表の他のがいいなら変更してもらうから目を通してみて。」

とメニュー表を差し出される。

「いや、トオルの注文のままでいいよ。

いつもトオルが選んでるの真似して注文したら美味しいからね。」

と言いながら、メニュー表を受け取って目を通す。

入ってきた時に美味しそうなコーヒーの良い香りがしていて、飲みたいなと思ったのでコーヒーのメニューを見てみる。

「美味しそうなコーヒーの香りだよね。

食事が終わったら注文しようかな。」

と言うと

「ココのコーヒーは美味しいからお勧めだ。

コーヒーならコレ!って言うこだわりが無ければ、健一さんに好みを言って入れてもらうのもいいぞ。」

と笑顔で勧めてくれる。

「そうなんだ?じゃ、後でお願いしてみよう。」

ウキウキしながらメニュー表を閉じた。



ーーーヨウイチーーー

“自転車”を借りるらしい。

店先でケーボーが乗ってみせる。

真似して乗ってみる。

最初だけフラリとよろめいたけれど、問題なく乗れる。

3台借りて、それぞれ乗る。

昨日歩いて移動していた速度を思うと、断然早くなった。

これでずいぶんとコール主を早く探せる気がする。

レンタルした後、ケーボーがマップ外に一旦出て入ってきた。

プンクトゥムペルケプティオの探知アイコンが出る事が確認できた。

これでオープンマップ内にマスターが現れたら探知できることがハッキリして少し安心した。

昨日の9ブロックの周りをオープンにしていく計画らしい。

2ブロックずつ、昨日の9ブロックの周囲をオープンにするべく、自転車で走る。

周囲2ブロックオープン計画の最後のブロックのエリアに入り、マップが切り替わる。

マーカーは無かった。

首を振ってケーボーとトオルに知らせる。

何とかなる気がして、どこかで少し気持ちが浮き立っていたのが一気に沈んだ。

これって、見つかるのか?

ケーボー以外のマスターのマーカーがまだ一人も現れないって、どういう事なんだろう?

「どうしようか・・・。

午後いっぱい使えば更に外周2ブロックをオープンする事が出来ると思うけど・・・。」

ケーボーがためらいがちに言うと、トオルが

「まぁ、ちょっと待とう。

ヨウイチ、探知機能は働かせたままで問題無いんだよな?

ずっと機能使い続ける事は出来ないとか、出来るけど何らかのデメリットがあるとか、そう言う事はあるか?」

と聞いてきた。

「いや、設定したらそのままで大丈夫。」

特に体力が減ったりお金が減ったりしないし、探知設定したままで何の不都合も無い。

返事を聞いたトオルが

「とにかく、昼飯。

ガッツリ食べないか?!

こんだけ動くとさすがにエネルギー不足だ。

俺の知り合いの店がこの近くだから、そこでいいか?」

ご飯。

おなかすいた・・・。

「もちろん。トオルの知り合いのお店でかまわないよ。

僕もお腹すいたし食事を先にして、また考えよう。」

ケーボーがトオルの提案に快諾している。

・・・。

トオルがガッツリ食べれる食事だったら、俺も大丈夫だと思うけど・・・何が出てくるのかわからないし。

昨日食べたいちごが美味しかったからまた食べたい。

お金を持っていないから気が引けるけど・・・。

「昨日の赤い実の“いちご”が食べたいんだけど・・・。」

ケーボーとトオルを交互に見ながら言ってみる。

「おーけー。じゃ先にスーパーに寄ってから行こう。」

とトオルがすぐに答えてくれた。

やった!

スーパーに寄っていちごを買った後

トオルについて外壁にツタが絡まったお店に着いた。

カランカラン♪

ドアベルの音と共に店に入ると

「いらっしゃいませ。

お好きなお席へどうぞ。」

と声がかかる。

眼鏡をかけて落ち着いた感じの、店主と思われる人にトオルが

「健一さんこんにちは。ご無沙汰してます。」

と挨拶している。

「お!とおるじゃないか。久しぶり。友達かい?」

「会社の同僚のさとると、さとるの知り合いのヨウイチです。」

ケーボーがお辞儀をしたので、後ろで同じようにお辞儀をした。

「こんにちは。

まぁまぁ、立ち話も何だし。好きな席に座って。」

と店主に言われ、ケーボーについて他の人から離れたテーブルに座った。

トオルはそのまましばらく話した後テーブルに来た。

「わるい。昼飯のメニューは、いつも俺が食べさせてもらってるメニューで注文してきた。

さとるが、メニュー表の他のがいいなら変更してもらうから目を通してみて。」

とメニュー表をケーボーに差し出している。

まぁ、俺がメニュー表見てもわからないからな。

「いや、トオルの注文のままでいいよ。

いつもトオルが選んでるの真似して注文したら美味しいからね。」

と言いながら、メニュー表を受け取って目を通している。

「美味しそうなコーヒーの香りだよね。

食事が終わったら注文しようかな。」

「ココのコーヒーは美味しいからお勧めだ。

コーヒーならコレ!って言うこだわりが無ければ、健一さんに好みを言って入れてもらうのもいいぞ。」

とトオルが勧めると。

「そうなんだ?じゃ、後でお願いしてみよう。」

ウキウキした顔でケーボーがメニュー表を閉じた。

“コーヒー”・・・美味しそうなら飲んでみたいな。



ーーートオルーーー

まずは自転車をレンタルしに来た。

1台レンタルして、さとるが乗って見せながらヨウイチに説明する。

ヨウイチが乗ってみる。

最初の1回だけ少しよろめいたけど、すぐに普通に乗れるようになった。

それを確認して3台レンタルする。

レンタルした後、さとるがマップの外に出て入ってくると言うので、その場で待つ。

しばらくしたら、さとるから電話がかかってきた。

ヨウイチにさとるのマーカーがマップから消えた事を確認して、戻ってきてもらう。

さとるが戻ってきて探知機能が働いていることを確認してから、昨日オープンにしたマップの辺りに行く事にした。

昨日のマップの更に外周をオープンにすべく、自転車で午前中いっぱい走った。

当初の計画の外周を全部オープンにしたが、最後のブロックオープンでヨウイチが首を振ってマーカーが現れなかったと言う結果になった。

さとると目が合った。

「どうしようか・・・。

午後いっぱい使えば更に外周2ブロックをオープンする事が出来ると思うけど・・・。」

そうためらいがちにさとるが言うが、

「まぁ、ちょっと待とう。

ヨウイチ、探知機能は働かせたままで問題無いんだよな?

ずっと機能使い続ける事は出来ないとか、出来るけど何らかのデメリットがあるとか、そう言う事はあるか?」

ヨウイチに質問してみる。

何らかの制約があるのなら、その情報を受けた上でこの後の行動を決定しようと思って聞くと

「いや、設定したらそのままで大丈夫。」

との事。

じゃあ

「とにかく、昼飯。

ガッツリ食べないか?!

こんだけ動くとさすがにエネルギー不足だ。

俺の知り合いの店がこの近くだから、そこでいいか?」

と提案する。

マジで腹減ってるんだよね。

「もちろん。トオルの知り合いのお店でかまわないよ。

僕もお腹すいたし食事を先にして、また考えよう。」

さとるが答えた後、ヨウイチを見る。

俺もヨウイチの返事を聞こうとヨウイチを見ると

ヨウイチがためらいがちに少し言いにくそうに

「昨日の赤い実の“いちご”が食べたいんだけど・・・。」

さとると俺を交互に見つめながら言う。

「おーけー。じゃ先にスーパーに寄ってから行こう。」

食べたい物が有るのは良い事だ。

すぐにオーケーを出して、スーパーに寄って

今から行く知り合いの店に差し入れも兼ねて3パック買う。

外壁に蔦が絡まる雰囲気の良い喫茶店に着いた。

カランカラン♪

ドアベルの音と共に店に入ると

「いらっしゃいませ。

お好きなお席へどうぞ。」

と声がかかる。

「健一さんこんにちは。ご無沙汰してます。」

と挨拶する。

「お!とおるじゃないか。久しぶり。」

チラリと後ろに視線を走らせて

「友達かい?」

と聞かれた。

「会社の同僚のさとると、さとるの知り合いのヨウイチです。」

と二人を紹介する。

紹介されて、さとるがお辞儀をして、真似をするようにヨウイチもお辞儀をする。

「こんにちは。

まぁまぁ、立ち話も何だし。好きな席に座って。」

そう言われたが、健一さんにもう少し話が有るので、先に二人には座ってもらうよう促した。

「その節は大変お世話になり、ありがとうございました。

おかげさまで滞りなく終わりました。」

と深くお辞儀をする。

「そうか。まずは一段落かな。まだ色々と大変だろうけど、あまり無理をして体調崩さないように気をつけるんだよ。」

と、いつも思う本当にあたたかい目で見つめてくれる。

「お気遣いありがとうございます。

後の事は両親が全部すると言うので、姉を始め兄弟全員自由きままに過ごす事にしました。

なので、大丈夫です。」

そう言うと、健一さんがふわりと微笑み

「そうか。

今度家に寄らせてもらってもいいかい?

また僕のブレンドしたコーヒーを飲んでもらいたいから持って行くよ。」

と言ってくれる。

「ありがとうございます。

両親がとても喜びます。特に母は健一さんの大ファンですから、大喜びですよ。

いつでも、健一さんの都合の良い日にいらしてください。」

「わかった。

じゃ、また連絡するよ。」

「はい。

お待ちしてます。

あ、と。

これいちごなんですけど、健一さんへの差し入れと、

ヨウイチが食べたいというので、ここで食べさせてもらいたいと思って買ってきたんですけど。

ここで食べさせてもらっても構いませんか?」

「あぁ、もちろん。構わないよ。

洗って出してあげよう。

あ、もしかしていちごは洗わない派かい?」

「いえ。洗う派です!」

「了解。

じゃ、1パックがヨウイチ君で1パックが君とさとる君。もう1パックを僕達でいただいていいかな?」

「はい。

ありがとうございます。

・・・僕達?」

店内を見回すと、ウエイトレスと思われる制服を着た女性が居る事に気付いた。

「健一さん、アルバイトを雇ったんですか?」

と思わず聞いてしまった。

「そうそう。看板娘。

最低賃金での募集だったから、無理だと思ってたんだけどね。よく働いてくれる良い人が来てくれたよ。

最近じゃお客さんに人気でよくああやって話しかけられてるよ。

後で一緒にテーブルに行くから紹介するよ。」

「はい。では、お昼ご飯はいつも食べさせてもらってるメニューを3人分お願いして良いですか?」

と言いながらいちごの袋を健一さんに渡すと

「いつもの。だな。了解。

でも、好みがあるだろうから、メニュー表持って行って見てもらった方が良くないかい?

変更が有れば声かけて。

無ければそのままで良いから。」

といちごの袋を受け取った健一さんからメニュー表を渡される。

「そうですね。

ありがとうございます。」

とお辞儀をしてテーブルに向かった。

「わるい。昼飯のメニューは、いつも俺が食べさせてもらってるメニューで注文してきた。

さとるが、メニュー表の他のがいいなら変更してもらうから目を通してみて。」

とメニュー表をさとるに渡す。

「いや、トオルの注文のままでいいよ。

いつもトオルが選んでるの真似して注文したら美味しいからね。」

と言いながら、メニュー表を受け取って目を通している。

そう言うだろうなと思っていた。

ヨウイチはメニュー表見てもわからないだろうから、出てきて無理そうならまた考えよう。

「美味しそうなコーヒーの香りだよね。

食事が終わったら注文しようかな。」

さとるがメニュー表を見ながら言う

「ココのコーヒーは美味しいからお勧めだ。

コーヒーならコレ!って言うこだわりが無ければ、健一さんに好みを言って入れてもらうのもいいぞ。」

と勧める。

「そうなんだ?じゃ、後でお願いしてみよう。」

そう言ってさとるがニコニコしながらメニュー表を閉じた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ