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ぼうさい
「今日の避難訓練のメニューを紹介するぞ」
宇宙世紀1519年。社会は複雑化していた。巻き起こる暴動。宇宙移民の独立問題。地球の資源枯渇による異常気象。
「まず、地球原理主義者が学校に押し入ってくるから、電子さすまたで先生方が応戦。生徒諸君は避難だ」
「はい」
「しかし、避難中に宇宙独立派による隕石落としが発生する。すかさず、B11のシェルターへ避難先を変更。各自、1時間待機」
「はい」
「そして、核の冬によって、異常気象が発生した世界でキミたちは生き残るための訓練に移行する。シェルターの自然区画で、サバイバル生活1週間だ」
「「はい」」
そして、僕は思う。
こんな世界は狂っていると。




