前へ目次 次へ 92/124 あめ その時は、雨が降っていた。 「ねえ、どうして神様は、雨を降らせるの?」 「繋がりだからよ」 「つながり?」 「そう、つながり。誰でも最後は土になるでしょ? 土は水を作り出して、最後は空にいく。そして、またみんなに会うために、雨となって会いに来る。その繰り返しなのよ」 母は幼い頃、そう言っていた。 説明してくれた内容は難しくてよくわからなかった。 そして、今、雨が降っている。 「また、会えたね。母さん」 ぼ(・)く(・)は(・)久(・)し(・)ぶ(・)り(・)の(・)再(・)会(・)を(・)喜(・)ん(・)だ(・)。