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デウスエクスマキナ

「あなたは神を信じますか?」

 駅前で変な男に出会った。

「いえ、信じていません。そもそも、こんな科学全盛の時代に、神様なんてオカルトみたいなこと信じられるわけないじゃないですか」

 仕事でむしゃくしゃしていた俺は、そう返事をした。

 男をバカにしてやろうと思っていたのだ。


「なんだ、信じているじゃないですか?」

「はあ?」

 こいつ頭おかしいんじゃないか。俺はそう思ってにらみつける。


「だって、科学という一神教の信者でしょう? あなたは?」

「……」俺は何も言えなかった。

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