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宇宙人と文化祭(300文字小説)
文化祭。
地球人たちは、なにかとこのイベントを重要視している。
なにかあると確信した我々はその祭りに潜入した。
「A。白い小麦粉を練って黒い液体を絡めて焼くものばかり売っているぞ。見たことがないものばかりだ」
Bがテレパシーでそう告げる。
「こっちは、急に暗闇に連れ込まれた。黒いものが、、、ががー」
Cは沈黙した。
どうやら、気がつかれたようだ。くそっ。
「おにいさん。餃子食べていってよ。無料でいいからさ」
逃げようとした瞬間、出店の男がそう言った。
怪しまれないように口に含む。
吐き気に襲われる。
まさ……、毒……。ばれ……のか、消さ……。
「あっ、ごめん。それまだ生だった」
男は笑っていた。
こうして、地球は救われた。
帆ノ風ヒロさんの企画に参加させていただきました!
文字数ぴったり300文字の掌編です。




