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ゆめ(恋愛)
ゆめを見た。
そのゆめの世界ではわたしはまだ彼と続いていて、ふたりはしあわせそうに連休の予定を話していた。
ほんらいであればそうであった世界。
わたしはそこに踏み入れてしまったのかもしれない。
わたしであって、わたしではない彼女は、それをゆめだとわかっていた。
お願いだから覚めないで、笑顔の私はずっとそう思っていた。
「大好……」
いい終わる前に、夢は終わってしまった。
今日は8月13日。
きっとかれは家族のもとに向かう前に寄り道をしてくれたろだろう。
外ではセミの鳴き声が響いていた……。