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不老不死の薬(歴史)

「皇帝陛下、お望みの薬が出来上がりました」

 博士はわたしにひざまずいてそういった。

 運ばれてきたのは、それはとても輝かしい赤い個体であった。


「これにはどのような効果があるのかね?」

「おそれながら申し上げます、陛下。こちらはとある山奥で、とれた鉱物になります。熱すれば銀のように、輝かしいものになります。言い伝えによれば、これを服用することで、大地の力を体に蓄えることができるということです。さすれば、体の老化は止まり、体が鉱物のように頑丈となるでしょう」


「なるほど、それはすばらしいな。服用させていただこう。そちも飲むがよい」

 不老不死。

 なるほど体を老いることのない金属にしてしまえばよいのか。

 さすがは天才と呼び名が高い博士だ。


 ※

 1年後。


 はかせはしんだ。


 どうやらあの「くする」をのむのが、「おすかった」ようだ。

 

 わたしは「かかせ」よりも、わかい。


 ぜったいにでいじょうぶだ。


 すこし、はらがいはい。


 はやく、あの「くする」をのまなくては。

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