108/124
連鎖
隣の国が”町”破壊爆弾を作ったという知らせが国王のもとへと届いた。
「このままでは我が国は負けてしまう。”市”破壊爆弾を作るのだ」
科学者たちは大急ぎで命令を完遂した。
隣の国が”国”破壊爆弾を作ったという知らせが国王のもとへと届いた。
「このままでは我が国は負けてしまう。世界破壊爆弾を作るのだ」
膨大な予算を使って、それは完成した。
3年後。
2つの国は些細な小競り合いから戦争となった。
お互いに保有していた世界破壊爆弾を作動させ攻撃をおこなう。
隣の国の王が最期に言った。
「あいつらが”村”破壊爆弾なんか作らなければこうはならなかったのに」
こうして世界は滅亡した。




