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されど勇者は剣を取る  作者: 森澤倭
王城篇
7/7

ステータス

遅れました

召還されガーフの話を聞いて取り合えず会議室のような部屋を貸してもらった。クラスメート全員で今後について話すためだ。

 「さて、皆。俺たちはライトノベルみたいに異世界に召還されてしまったようだ」

 その部屋で中心に立っているのは委員長の冬田だ。

 「まずはあのフィーナさんが言っていたステータスからだけど、俺はステータスを全員共有しておいた方が良いと思うんだ。今後の戦力の配置とか訓練とかに役立つかと」

 まぁ、これに関しては俺も賛成だ。この世界では地球と違って命の価値はかなり低い。命の価値を少しでも上げようと思ったら強くなるしか無いのだ。

 「反対の声もないみたいだし右から順番にステータスを言っていこう」

 「ちょっと待ってくれ」

 そこで声をあげたのは夏目和毅だ。冬田とも仲が良くいつも一緒にいるイケメンだ。

 「ステータスの確認も良いけどさこのスキルってやつから確認しようぜ」

 「それもそうだ。みんなそれじゃあまずは自分のステータスの確認をしてくれ」

 冬田がそう言うと他のクラスメート達が『ステータス』とフィーナに教わった通りに口々に呟く。(本当は念じればいい)




キラ・ユウト

性別 男

称号 大罪人 最強の元勇者 異世界人 魔 法使い 聖剣の主

レベル 1268

HP 15680

敏捷力 15680

魔力 50

力 15680

素速さ 15680

防御力 15680

スキル

鑑定Ⅳ

槍術Ⅵ

居合Ⅵ

鎖鎌術 Ⅵ

骨法Ⅵ

柔術Ⅵ

薙刀術 Ⅵ

棒術Ⅵ

隠蔽Ⅵ

剣術Ⅵ

鍛冶Ⅵ

採取Ⅴ

使役天使

ルシファー

使役獣

白龍皇

黒龍皇




もちろん、《世界の狭間》で見たときと変わらない。俺は隠蔽のスキルを使って自分のステータスを隠す。いん隠蔽とは鑑定のスキルを持った相手に偽物のステータスを見せるスキルだ。

 「おい、みんな!この鑑定ってスキルを使ってこのクズのステータスみてみろよ!面白いぜ!」

 笑いを堪えきれない様で竹田が下品に笑いながらこっちを指さす。

 ちなみに他の奴が見ている俺のステータスはこんな感じ



ユウト・キラ

性別 男

称号 勇者 異世界人

レベル1

HP 15

敏捷力 15

魔力 50

力 15

素速さ 15

防御力 15

スキル



だいたい、今の俺達の年齢の平均くらいだ。つまり、勇者からしてみれば雑魚。隠蔽する数字を自分で設定できないのが難点なスキルではあるが、これとるが結構役に立つのだ。特に鑑定持ちの相手にはいい。勝手に油断してくれる。

 同じように他の連中が俺のステータスを見たのか自分のステータスと見比べて嘲笑する奴や、憐れむようにこっちを見る奴がいる。

 「はっ!やっぱり役立たずのクズはどこに行こうがクズなんだな!」

 竹田は下品な笑いを続けたまま俺に言う。

 「ちょっと!そんな言い方する必要ないでしょ!誰にだって得手不得手があるでしょ!」

 「とは言っても役立たずなのにはかわりないしねぇ」

 「そんなことないもん!」

 「いいよ、真由美。俺のステータスが低いのは事実だ」

 さすがに、真由美にそこまで言われて罪悪感を感じないほど良心は汚れていないはずなので真由美を止める。てか、真由美さんホントスミマセン!

☆☆☆★☆☆☆

 「勇者たちよ、昨日はゆっくりしていただけただろうか?」

 「ええ、いい部屋をご用意していただきみんなゆっくりできました」

 「それは良かった。お主らにはこれから大変な目にあわせてしまうのでな、不満があれば言ってくれ。できるだけ対処する」

 「ありがとうございます」

 朝の早い時間からガーフさんに起こされ(悠斗は相変わらず朝に弱いので私が起こした)玉座の間に通された私たちは眠たい目を擦りながら国王の青年に謁見していた。ちなみに話をしているのは委員長の春樹君だ。

 「ガーフよ、あれを持ってきてくれ」

 そう言ってガーフさんが持ってきたのは抱えるほど大きな水晶玉だ。

 「これは示しの水晶と言ってな、コレに手をかざすとかざした者の魔力の適性が分かるのだ」

 そう説明されて私たちは指示通りに手をかざす。

 「こ、これは!」

 私が手をかざすと水晶玉が七色に光った。

 「何かあるんですか?」

 「七色に光るのは全属性に適性があると言うことです!私も初めて見ました!」

 どうやらかなりすごいらしい。私と一緒で七色に光ったのは他に冬田君、河西君、あともう一人の親友の夏樹蘭ちゃんの合計四人。これには周りにいるゴージャスな服を着た人達はすごーく驚いていた。

 「それじゃあ最後にユウト・キラ殿、こちらに」

 ガーフさんはそう言うと期待の眼差しを向ける。しかし──

 「おや?水晶が変化しませんな?適性が無いのか?まぁ、そんなこともあるでしょう」

 周りもあからさまに失笑する。あまり理解していないだろうに悠斗に蔑んだように見る。

 「お主はステータスも低いのだったな。よし!ザイク、イクス勇者たちの指導してくれ。サーシャ魔脈を無事に切り抜け次第王立リノール学園に入学させよう」

 「仰せのままに」

 こうして私たちの今後の予定が決まったのです。

☆☆☆★☆☆☆

 ワォ、皆さん凄いことで……。まぁ、魔術が(・・・)全く使えない俺が言うのもなんだが、全属性に適性があるなんて聞いたことがない。まったく、フィーナの奴はサービスのしすぎだ。ちなみに俺の適性は全くない。しかも、魔力も並程度。他のステータスと魔法のおかげで最強を無いのか名乗ってはいる、魔術師の中では雑魚の中の雑魚、つまり、雑魚の王(キング・オブ・雑魚)なのだ。残念ながら、期待に応える事はできない。

 俺の適性がないことが分かると周りの貴族連中やクラスの連中が失笑する。それでも真由美だけは悲しげ表情をするだけで笑わなかったのが無性に嬉しかった。

は……春課題が終わらない………。

と言うわけで遅れてしまいました(゜◇゜)ガーン

春課題も更新も頑張っなて行きますので今年度もよろしくお願いします!

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