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私の生きる意味。04
「もう逃げるなよ…」
呆れてものも言えん、と離れたところで声がした。
伸びに伸びきった髪の毛をくるくると玩んで、もともとない空を見た。
小さな窓も無ければ空気の入れ換えをする穴もない。
きっとこれも実験の為なのだろう。
それに研究所の研究者はたまに良く解らないことを言う。
「超異常は本当に超異常なのか」
本当に訳が解らない。
というか解せない。
解けない。
計算なんかと違う。
全く解けない。難しい。
本当に。もう。解らない。
怖い
怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
消えるのが――――――怖い。
消えたらどうなる?
私が居なくなったらどうなる?
この世界はどう変わる?
私は――――――どうなる?
「っ………………………!?」
えっ
ちょっとまって
やだ
え
いやだ
こわい
声が―――――――出ない。
「っ~!!!!!!!!ッ……」
苦しいよ…やだよ…お願いだよぉ…
助けてよぉ………
私が悪かったです……本当にぃ…
逃げ出したりしてごめんなさいぃ…
「あ、効果出てんのな。…ははっ…死にゃしねぇよ、心配すんなや。」
研究者の一人が軽く呟いた。
「あ゛?」
「は?今なんっつったよお前っ…」
――――――超異常発動――――――




