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私の生きる意味。01
「これは…?」
「………超異常………?」
暗闇の中、一つ輝く人が一人入るケースの中にホルマリン漬けにされた一人の少女がいた。
その子は名前も付けられず、超異常と呼ばれた。
超異常が生まれたその日から超異常はケースから出され、ホルマリン漬けからも開放された。
でも
実験体だったのだ。
実験されるために生まれた、超異常だった。
もちろん開発者も超異常を造り出す気は少しもなかった。
開発者達の間では、造り出す事は不可能とされてきたのだ。
そして今…超異常が造り出されたのだった。
『っ…なんで…ナんデ…っ…なンデ…わたシナンか…なんデワタシナンカウマレテキタノォッ…!!』
超異常は解剖や実験をさせられていく内に自分が異常なことにやっと気付いた。
普通じゃない。普通になりたい。
普通に……………………
超異常な自分が………何よりも嫌いだった。