私の生きる意味。10
「うぇっ…はぁぅぁ…ぐふぁぅ…はぁ…ぅ…」
シュクセは混乱の中、込み上げてきたどす黒い塊のようなものを吐き出したような、そんな気持ちになった。
それはまるで、高い崖から突き落とされ、地上に激しく叩きつけられるような、そんな嫌悪感で頭が一杯になった。
「……安心して?」
「っ!できねぇよ!!!!!!」
私は力一杯叫んだ。
もう何を吐き出したっていい。
もうどんな汚い姿を見せたっていい。
どんな醜態を晒してもいい。
私はただ───────
自分がシュクセ=プラリネだった事実を認めたくなかった。
「いい加減現実を受け止めなさい。」
耳にこびり付く様なその声は、私の中で永遠ループされ続けた。
「うぇぁあぅあっっ!?!?!!」
吐き出した気がした。
全て清められた気がした。
しかし
吐けない。
「ぐるじぃあだずけでぁうぅぁいうぁ…………!!!」
「吐かないと苦しいよね。流石の私も知ってるよ?」
やめろ…しゃべるな…話すな…
お前が話すと……
「ぅあっぁぅぎぃあぁぅぎぃあ!!!!」
更に苦しくなんだよ!!!!
ずっとずっと異人だって思ってたのに。
異人だった私が偉人だったなんて。
悔しい。
どうして気付かなかったのかな?
今の今まで偉人であった私は何をされてたの?
拘束をされていたの?
だまされていたの?
実験台になっていたの?
ねぇ。
「誰か答えてよ……」
シュクセは倒れ込み、辛そうに息を切らした。
「─シュクセ。」
あぁ、彩雲って、名乗ってくれた方は仲間なのかな。
敵なのかな。
解らない分凄く────────怖いんだ。




