第9話 カラス班長
そういうわけで三日後に出発。
俺たちは友達と旅行、のふりをしながら、両親に見送られ抗体組織へ。
そこで組織が用意したヘリに乗りこみ、怪物退治へ向かっているとこだ。
討伐のために同行するのは三つの班。
俺、ゆず、水菜、理沙の、比較的新米班と。
大人っぽい人たち数名の大人班。
あとはしゃべるカラスとネズミ数匹の動物班だ。
ーーていうか、動物?
俺はヘリに乗り込んだそいつらをガン見する。
「なんだ。わしの顔に何かついとるんか?」
「いえ、何でもないです」
世の中って、ちょっと闇を覗いててみたら、不思議いっぱいなんだな。
何気ない日常の中にこんなファンタジー(※ファンシーではない)が存在していたなんて。
前世の日本とは違うのかな。
それとも、あっちの日本にもこういった闇があったのかな。
女の子になっただけでも驚きなのに、まさかカラスとおしゃべりする日がくるとは……。
このカラスは、もともと頭の良い個体で、抗体を誤飲したらしゃべれるようになったらしい。
名前はジェニー。
殺された仲間カラスのために、ナイトメア討伐のために協力してくれるという。
ネズミを使役できるという力を持っているらしいけど、……うんほんとに不思議いっぱい。
数匹のネズミにはちみつをあげて、お世話しているカラスなんてなあ。
「しかし姉ちゃん、ええ体しとるやないの。大人になるのが楽しみやでぐへへへ」
面倒見がいいなと思ったらセクハラ発言がカラスから飛び出た。
もしかして、最初に飛びついてきたときのあれ、バストとかヒップとかの情報収集されてた!?
エロおやじか!
「わしは、いつかボインでたわわな姉ちゃんの谷間に埋もれるのが夢なんや。将来有望そうやし、予約しとってええか?」
「ご遠慮願いますわ」
生まれてくる種族間違えてんぞ。
こいつ焼き鳥にしてやろうか。
ゆずが餌食にならなくて良かったけど、鳥肌立ったわ!




