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ナイトメア ~一撃必殺ガールの物語~  作者: 蝶太郎
第3章

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第13話 撃破



 そういうわけで、二人の少女が前に立ってナイトメアとやりあっている。


 俺は再び何とか背後から背中に一撃入れられないか、移動中だ。


 でも、警戒されてんのか、ちょくちょく向きを変えられてしまう。


 これじゃいつまでたっても、近づけないじゃん!


 なんてうだうだやってる間に、ナイトメアの腕の断面がうにょにょうごめきはじめた。


 もしかして、再生能力とかあります?


 抗体組織で訓練している間に学んだ事だけど、基本ナイトメアは肉体欠損させたらそのままらしい。


 でも、一部の力の強いものは、再生能力を持ってるんだと。


 こいつは、力が強くて封印されてたって話だったから、そうもなるわな。


 だけどそれじゃ俺達が困る。


 焦った俺は強引にナイトメアに近付こうとして、失敗した。


「馬鹿、不用意に近づくんじゃないわよ!」


 理沙の声ではっとする。


 ナイトメアがこっちに振り返って頭突きしようとしてきたのだ。


 なるほど、頭突きなら腕なくても頭で攻撃できるんだな。


 なんて感心してる場合じゃない。


「っ!」


 あわてて回避するけど、着地で足を滑らせて転倒。


 あ、やべ。


 至近距離で地面に頭突きしたナイトメアの威力で、割れた岩が飛んできた。


「ーーいっ」


 いてぇ!


 とっさに体の向きをかえて、利き腕の右腕をかばったけど、額を切って血が出てきた。


 どっか悪いとこでも切ったのか、びっくりするくらい血が流れてく。


 だけど、チャンスだ。


 地面に頭をぶつけた状態なら、簡単には動けないよな。


 起き上がるまでに数秒かかるはず。


「これで!」


 俺は走り寄って、ナイトメアの頭部に向け、鉄パイプを思いっきり振り上げる。


 けれど、奴も本能的に危機を察知し、死を回避しようとしたのか、身に迫っている危険をどうにかしようとした。


 そのまま地面を削りながら顔を動かして俺を食らおうとした。


 おいおい、首があらぬ方向にまがってるんですけど! ホラーかよ!


 地面食いながらこっち向かってくるなよ! ドリルじゃねーか!


 今まさに鉄パイプ振り下ろそうとした俺はビビってしまう。


 なんて考えてたら、クビにも岩が見えた。


 お前頭と胴体もパズルしてたのかよ。


 パズルすんならちゃんと自前のピースだけ使っとけよ。

 そこら辺にある野良のピース(自然物)使ってんじゃねえ。


 じゃあ頭に一撃入れても、倒せない可能性あるじゃん!


 どうする、どうすればいい!?


 こういうピンチの時って、やけに頭の回転が速くなって、周囲が遅くなるよな。


 離れたところにいる先輩ズは、ちょっと距離がある。

 頼れない。


 大人組は最初からずっと戦闘しっぱなしで、ダウン継続中。

 無理。


 カラス班長達。

 手当て中だから却下。


 ならーー。


「夢子ちゃんは私が守る!」


 そんな時、倒れていたはずのゆずが駆け付けて、俺の前に立った。


 小さな体にナイトメアが伸ばして食らいつく。


 頭がドリルみたいに突っ込んでいっただけでも大惨事なのに、華奢な体を大きな牙がくらいついて離さない。


 水を含んだ雑巾が絞られるように、ゆずから血が噴き出す。


「ーーてめぇ。何度も何度も俺のダチ傷つけてんじゃねぇよ!」


 俺は、人生で一番脚力使っただろと思うくらい力いっぱいナイトメアの頭を踏んづけて、背中へとんだ。


 そして鉄パイプで渾身の一撃を見舞う。


 これでダメだったらーー。


 なんて不安に思う間もなく、胴体と頭と足が崩れていく。


 どうやら俺達は勝ったようだ。


 よかった。


 でも喜ぶ余裕なんてなかった。


 血が足りなくてすぐに意識が落ちていったからだ。



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