表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ナイトメア ~一撃必殺ガールの物語~  作者: 蝶太郎
第3章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/15

第11話 不死ガールと一撃必殺ガール



 それから数分が経過。


 あっちゃこっちゃの壁や地面がえぐれてる。


 戦いはじめて数分だけど、あのナイトメアが危険扱いされてる理由がすぐにわかった。

 やつ、めちゃんこ強い。


 致命傷になるような傷、ほとんど負わせられてない。


 状況が膠着していると、大人班が一人二人と、負傷して離脱していった。

 

 そんな彼らを介抱しているのはカラス班長たち。

 器用なことにネズミたちが、添え木あてたり、包帯まいたりしてる。


 衛生面の敵な扱われ方されるのに、一番衛生に気を遣う場面で活躍してるんだな。


 そんな中、俺達はナイトメアの背後をとっていた。

 理由は俺の力。


 どうにかして一撃必殺能力を使いたいからだ。

 でも、俺自身はエージェントなりたてのひよっこだから、正面からぶつかったら即木っ端みじんってわけ。


 だから、こうしてこっそり近づいてるのだ。


 うーん、この時間じれったい。


 でも、そんなふうに考え事ができるのはまだまし。


 大人班がとうとう全滅してしまった。


「ここからは私と水菜で気を引くから、あんたたち、うまくやりなさいよ!」


 といって代わりに、今度は理沙と水菜が飛び出してしまう。


 理沙がどこから取り出したのか、銀色の鞭で相手の注意をそらす。


 水菜は積極的に前をうろちょろしながら、相手をかく乱し、短剣でときどきブスリとやってる。


 理沙は敵の時間を少しとめる能力で、水菜は痛みを与える力らしい。


 人間相手ならそれで楽勝なんだろうけど、相手は封印するだけで手いっぱいだった怪物野郎だ。


 決め手にはならない。


 なら、俺も仕事しますかね。


「ここまで近づけば十分だね。夢子ちゃん」

「そうだね。じゃあ、ゆずは下がってて」

「そうはいかないよ。私の力を考えると」


 俺は抗体付与で得たゆずの力を頭に思い浮かべる。


 一応一撃必殺するつもりだけど、もしもの可能性があるなら、彼女の力は大いに役立つだろう。


 けれど、友達が危ない目に合うのに平気でいられるわけない。


「ゆずこそ気を付けてね」

「うん」


 俺はゆずを心配しつつも、前を向く。


 こんな時のためにつけ焼き場で身に着けた鉄パイプさばきで、相手をガツンとかますために。


 もっと他に武器らしい武器あるだろと思うけど、なぜかいろいろ試した結果鉄パイプが一番うまく一撃の効果が高かったんだよな。


 目標の粉砕率とか、衝撃の範囲が広かったとかで。


「えええい!」


 俺は気合を入れながら背後からナイトメアを殴打すべく鉄パイプを振り回す。


 けれど、勘の良さを発揮したナイトメアが振りかえって、大きな前足?腕を振り回した。


「夢子ちゃん!」


 そこで俺をかばうように前に立ったゆずが吹き飛ばされる。


 華奢な体が宙を舞って、四肢があらぬ方に折れまがった。


 ゆずの力は不死。


 だから死ぬ事はないはずだけどーー。


「ゆず!」


 くそ、覚悟はしていたけど、なかなか精神的につらい。


 遠くに吹っ飛ばされる女の子なんて見られるもんじゃない。それが親しい相手ならなおさら。


 本当にゆずは大丈夫なんだろうな!


「よそ見しない!」

「早く一撃を!」


 理沙と水菜に叱られ、俺は振り下ろされたナイトメアの腕へ鉄パイプを振り下ろした。


 ナイトメアはこれで倒される、と思ったけれど。まさかの腕だけ崩れ去った。


「なにそれ!」

 

 卑怯な、なんて言ってる暇はない。


 もう片方の腕が俺を狙っていた。


「姉ちゃん、ぼさっとすんな!」


 けれど、今度はカラス班長が寄こしたネズミたちの突進で難を逃れた。


 俺は突き飛ばされて体のあちこちすりむいたけど、命あっての物種。


 さっきまで立っていた地面が盛大にぼこぼこになってて、冷や汗だ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ