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ずるずる才藍

これはまだ私が中学受験をする前の話。私は参考書を買ってもらっていて、算数は休日にやらなきゃ怒られるくらいだった。パパが、

「くるみちゃんは参考書、さいはドリルでもやっといて」

と言って外に出て行った。私は何となく気が乗らず、参考書を開いたり閉じたりしていた。

「やるか~」

私が立ち上がってノートを取りに行こうとしたとき、

「⁉」

才藍が堂々とカンニングしてるではないか!ママもパパもいないとはいえ、いい度胸をしているじゃないか。

「さいちゃん、ダメじゃん!答えみちゃ」

私はちょっときつい口調で言った。

「だってぇ、わかんないんだもん」

才藍は頬をふくらました。足し算引き算の混合、この単元は確かに才藍には難しいかもしれない。でも

「だめだよ。だめったらだめ。パパに言いつけるよ」

「いやだ!」

もちろん私は本気だ。でも言いつけるにはまず自分をしっかりしないといけない。私は参考書を開いてやりだした。

パパが帰ってきた。

「パパ―あのね、さいちゃんが答え見てた」

「さいがそんなことするわけないじゃん」

パパは知らんぷりだ。これはいつものパパ。言いつけても知らんぷり。

「さいしてないよね?」

パパが才藍をのぞきこむ。

「ン――、やめて」

才藍はいつもの怒った声でパパの手を振り払おうとする。ちょっと気の毒ではあるが…これがバツというものだろう。

昼 

「誰の真似したんだろう」

ママが首を傾げた。このうちでカンニングするような人はいない。私はママは見てはいけないような気がするし、パパは見ると意味がないって思っている。才藍も大きくなったらそうなるかな。私と才藍は似ているようで似ていない。私は甘党だけど、才藍はおせんべいが好きだ。遊びの好みだって、私は粘土をしたり読書したりするのが好きだけど、才藍は鉄棒や走りが好きだ。才藍は私より5つも下だけど私は才藍にスポーツで勝てない。才藍は赤ちゃんの時家の鉄棒で足抜きしようとしてひっくり返って泣いたことがある。しようとしたっていうかしていた。私の目で見たんだから。他にもいろいろある。私が練習中だった空中逆上がり私は何度やってもできなかったけど才藍は一発でやってのけた。二重とびだって私ができるようになったばっかりの時才藍がびゅんびゅんと縄跳びをしていた。見るとなんと二重とびができていたのだ。

そんなこんなで私と才藍は結構違う。

今日のところはこれでおしまい。

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