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83話「再びのアクト!! ツイン将軍討伐だァ!」

挿絵(By みてみん)


「そうはいうても、まさかのアクトとは心強いわ〜!」


 援軍として現れたアクトにドラゴリラは感激した。

 アクトはヘッと笑う。


「ナッセが倒れていると聞くじゃねェかァ! だったら一肌脱いでやっからァ!」

「せやな! 頼もしいわ~!」


 ノーヴェンはアクトへ頭を下げる。


「では、先ほど言ったようにあのデカブツを召喚したツイン将軍を倒して欲しいデース。倒しても消える保証はないのデスが、この戦争を早く終わらせて王国の皆さんを、そしてナッセさんを安心させまショウ!」

「おお! 任せとけァ!」


 アクトは決意を胸に、気持ちを昂ぶらせたぞ。



「タゴオオオオン!!!」


 怒り狂った海坊主は水圧撃を乱発。

 散弾銃が如く地面はめちゃくちゃに抉り尽くされ、土砂が噴き上げられていく。巻き込まれた兵士達も「ぐあっ」「がっ」「ぎゃああ」と次々と殉職していく。

 モリッカはギリッっと怒りと焦燥を募らす。なおも海坊主の咆哮撃は続いていた。


「止めろおぉぉぉッ!!!」


 満身創痍ながらもモリッカは飛び掛かり、顔面に一撃を食らわす。


「ダゴォ……!」


 グラグラッと仰け反り、ダメージが蓄積されているのが明らかだ。

 更にフクダリウスも「ぬおおおおお!!!」と斧の連続攻撃の嵐で追い立てていく。続いて海坊主の左右のこめかみにコンドリオンの象後脚とモリッカの飛び蹴りが激烈に挟撃する。


「タゴァァッ!」


 オウガとドラゴリラは「頑張れ!!」「いけ!」「そこだ!」と拳を振り上げて熱烈な応援をしながら突っ立っていた。

 そんな彼らに兵士たちは若干戸惑う。


「こいつらサンライトセブンだよな……?」

「なんでも弱すぎて、前線から退いたって話だぜ」

「おいおいおい! せめて敵の兵を片付けてくれよ!」

「……それが、オウガは特に炎の力を失ってしまったって話だ」

「マジかよ!?」

「じゃあ、今まで我慢しなくともいいよな?」

「ああ。もうパワハラされなくて済むぜ」

「今度、仕返ししようか?」

「賛成!」


 なんか反感を買ってたらしい兵士たちはオウガをギロッと睨みだした。

 オウガはギクッと竦んで、青ざめて震えていく。

 まさにこちらの世界で言う「敵は本能寺にあり」って感じで兵士たちの怒りがオウガに向けられていた。


「ノーヴェーン!! 助けてくれー!!」


 オウガはノーヴェンに泣きついた。ユサユサ肩を揺らしていく。

 しかしノーヴェンはペシッとオウガの手を払いのける。


「自業自得デース! 前から何度もパワハラをやめるよう促してたけど聞きませんでしたネー」


 見捨てられたオウガは「ああああああぁぁぁぁ……」と放心する。

 逆に味方の兵士たちは仕返しをしたいという復讐心により、士気が高まって敵軍勢を押していく。


「オウガにやられた事はたくさんあるんだっ!」

「ああ! 俺が定時で帰るタイミングで、仕事を押し付けてアイツ帰りやがったしな!」

「きっちり掃除したのに、指でホコリをとって怒鳴ってきて何回も掃除させられた!」

「我々への差し入れを、オウガが横取りしていったもんな!」

「手柄を横取りもしてたよなぁ!」

「いつも糞糞糞いいやがってよぉ!」

「俺らに糞をつけたあだ名で呼んでくれたっけな!」

「「「ウオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!」」」


 燃え上がるサンライト王国兵士は怒りを漲らせて勢いを増す。

 ノーヴェンとしては結果オーライなのだと、放置する事にした。その方がより兵士たちの生存率は高くなる。


「ここは……どさくさに紛れて逃げよ」


 オウガはコソコソ逃げ出そうとするが、それを阻んだ大柄な兵士が拳を鳴らしていた。


「護衛するぜ? サンライトセブンのオウガさんよ」

「ひいえええええ~!」


 この場にいてくれた方が、士気は高まる。

 おかげで炎上作用により怒涛の勢いでイルカ兵を追い返していく。ある意味バーニングだぜ。



 そんな激戦区を背景に、アクトは険しい表情でエビエ将軍とヤドカ将軍と向き合っていた。


「俺はアクトだァ。……そろそろこの戦争に幕引きといこうかァ?」


 ギロッとアクトは敵を睨み据える。

 夜叉かと思える恐ろしい威圧が漲ってきて、普通の人なら腰を抜かすほどだ。


「エビビビ……」


 しかしエビエ将軍は不敵に笑う。ヤドカ将軍も未だ沈黙している。やけに落ち着いているのが一層不気味だぞ。

 ギギギと憎しみに駆られた形相に歪む。怒りのオーラが全身から溢れてきてるぞ。

 彼らの握り締めるハサミ手甲の軋み音が聞こえる。復讐心が燃え上がってるかのようだ……。


「貴様らはニカ大将軍の仇だ!! 死んでしまえび!」

「やど! 我ら魔王軍の力を思い知るがいいどん!」


 エビエ将軍とヤドカ将軍はハサミ手甲で飛び掛る。

 しかしアクトはひと振りの刀で、同時攻撃を受け止めた。


 奴らの……復讐心が伝わってくるなァ……。


 交差させた武器で弾き合って間合いを離し、草原を駆け抜けたまま激しい交戦が始まる。エビエ将軍とヤドカ将軍の復讐のパワーに、アクトは一人で受けて立つ構え。


「うおらああああァ!!」


 さすがはアクト、敵将軍のツーマンセルの攻防すら捌いている。

 しかしエビエ将軍とヤドカ将軍は、互いに息の合ったコンビネーションを繰り出し、絶え間ない猛攻を繰り出していた。

 それだけ復讐心に駆られている敵将軍は猛攻で叩き潰さんと燃え上がっている。


「死ね死ね死ね死ね死ねぇぇぇぇぇえッ!!」


 恨みのままにハサミ手甲を振るい、アクトを猛連打。

 苦い顔で捌き切ろうとするが、防ぎ損なって痛い攻撃を数度受ける。


「グッ!」


 アクトは後ろへと後ろへと弾かれていって劣勢一方に追い込まれていく。

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