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81話「もはや四天王クラス!? 海坊主の猛威!」

挿絵(By みてみん)


「ぬおおおおおおッ!!」


 フクダリウスは更に体格をボムッと膨れさせ、七メートル強に巨大化。

 一気に高く跳躍しつつ斧で胴体に斬り込むが、さしたるダメージはあまり無い模様。

 それでも何度も斧で超高速で斬り続け、大気が振動で震え渡る。


「タゴォ!!」


 ブオンと風を切って、超高速で振ってきた太い腕がフクダリウスを殴り飛ばす。


「ぐわあああああ!!!」


 向こうの城壁まで吹っ飛ばされ、破片が噴き上げられた。


「なんの、これしきっ!!」


 それでもフクダリウスは抜け出して海坊主へとズンズン肩幅広い体格を揺らして駆け出していく。



 兵士によって運ばれて避難できたオウガとドラゴリラは目を覚ます。


「糞が……! 四天王を全員倒したってのに、まだあんな化物がいるとか、ふざけんな!」

「こんなん、嫌や~!」


 さっきからモリッカたちが何度も強烈な攻撃してるのに海坊主は平然としている。恐らくどんな攻撃も効いてはいないだろう。超硬いのか回復が速いのか、どっちか。

 武器も魔法も効かない敵をどう攻略する?


「考えろ! このオウガ、ソシャゲで培った戦略で相性と属性を把握して、糞蛸(クソダコ)の弱点を突かねばっ!(錯乱)」

「とにかく加勢するんや!」

「お、おう! 最強の俺様が負けるなど、ありえねぇっ!!」


 冷や汗掻きながらも、オウガとドラゴリラは再び無謀にも突っ込む。

 フクダリウスはそれを見て「あのバカどもが……」と苦い顔を浮かべ、即座に救助に向かう。

 小石でも蹴るような感じで海坊主の足先が超高速で飛ぶ。ブオッ!


「ヤバい!」


 ドラゴリラを庇い、前に出たオウガは咄嗟に「断絶の遮断壁(パーフェクトウォール)」と鋼鉄の盾を地面に立てて構える。

 が、重くて強烈な超高速蹴りは、頑丈な盾すら木っ端微塵に破裂。バガァンッ!


「な…………!?」


 刹那の光景──、迫ってくる蹴りにオウガとドラゴリラは死を確信した。

 極限な緊張のせいか、時間の流れが遅くなってスローのように巨大な足が迫ってくるのが一段と恐怖を感じさせる。


 ……ダメだッ! 死ぬッ!! 木っ端微塵で即死だっ!!


「俺様の未来はここで……」

「ワイの未来はここで……」


 迫り来る死の気配に抗えず、絶句するしかない……。


「終わらせんっ!!!」


 なんとフクダリウスが割って入って、代わりに海坊主の蹴りを受け止めた!!

 その衝撃で足元の大地が震える。


糞巨漢(クソデカマン)ッ!?」

「フクダリウスやんっ!?」


 オウガとドラゴリラは見開く。

 ズドオオォォンッと爆ぜた衝撃波は大地を蹂躙。しかしフクダリウスが盾になってるせいか、後方にいる二人を避けて周囲に広がっていった。

 なおも大地の振動は続く。ゴゴゴゴ!


「ぐぐぐ!!」ビリビリ……ッ!


 吹き荒れる衝撃波も浴びつつ、踏み締めて歯を食いしばって必死に踏ん張るフクダリウス。


「ぬおおおおおおおおおおッッ!!!」


 必死なフクダリウスは気合咆哮。

 衝撃波を広げるほどの蹴りの勢いを徐々に頓挫させて、ついに足を止めた。


「タ……ダゴォ!?」


 海坊主も流石に動揺して見開く。


「ぬぅおおおおおおッ!!!」


 フクダリウスは足を掴んだまま引っこ抜く。海坊主はそのまま仰向けに倒れた。ズウウ……ン!!

 その余波で烈風と煙幕が巻き起こって、地面が揺れる。ズズズ……!


「はあ──ッ!! だだだだっ!!!」


 モリッカは両手を交互に突き出しながら魔法連発をぶっ放す。

 ドカカカカドカンドカンドカアアン!!!

 連鎖する爆発により爆風が更に広がり、空に空震が響き渡っていく。ズズズ……ン!


 

 尻餅をついて唖然とするオウガとドラゴリラはだんだんと緊張が解れて安堵が広がっていった。


「た……助かった…………」

「せやな……」

「オウガ、ドラゴリラ退けッ! 身の程をわきまえんと死ぬぞッ!」


 振り向きざまにフクダリウスは叱責する。


「…………すまない!」「すまへん」

「さっさといけいッ!」


 フクダリウスはボロボロで汚れもかかっていた。額から一筋の血、口元からちょい血が垂れている。恐らくダメージは少なくないはず。

 なにしろ普通の人間だったら原型も残らないほど砕く、あの即死級の殺人蹴りをマトモに受け止めたのだ。いや衝撃波だけでも普通は大怪我、下手すれば死ぬ。


 オウガは冷や汗ダラダラ顔面真っ青だ。


「こんなん、命がいくつあっても足りねぇぜ……」

「せやな!」


 肝を冷やしたオウガとドラゴリラはこの場を後にして、ビューンと逃げ出した。

 フクダリウスは「全く……」とため息をつく。

 未だ暴れまくる海坊主に、斧を振り回して竜巻の奔流を放つ。


「フクダリウス・ハリケーンッ!!」

「カッ!」


 なんと海坊主は咄嗟に水流弾を高速で吹き、互い相殺して爆ぜた。

 地響きとともに凄まじい烈風が吹き荒れて、フクダリウスは苦い顔をする。


「むう……、ニカ大将軍ほどではないにしろ、四天王に近い戦闘力だな」


 その隙を突いてコンドリオンが両拳をダブル象の頭に変えた。


(ゾォ)双頭突き拳ダブルベッドバッドパンチッ!!!」


 それは海坊主の腹を強烈に穿つ。ドゴォン!


「更にもう一発の、(ゾォ)双頭突き拳ダブルベッドバッドパンチッ!!!」


 続いて二発目を繰り出して、より強烈に腹へめり込ませた。ドゴゴォン!

 さしもの海坊主も見開いて「タゴバッ!」と吐血。


「まだまだ行きますよっ!」

「王子……、本当に強くなりましたな」


 雄々しく戦うコンドリオンに、フクダリウスは頼もしく思って綻ばす。

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