表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
80/100

80話「海坊主との激しい奮戦!」

挿絵(By みてみん)


 巨大なタコ人間が魔法陣から召喚されて、凄まじい威圧を漲らせていた。


「へっ! デカいだけのタコやん! ワイがいてこましたろ!」


 近くにいたドラゴリラが飛びかかる。

 すると、海坊主は振り上げた両拳を地面に叩きつけてクレーターに抉り、周囲に衝撃波を散らす。


「ごりらあああ!!」

「「「うわああああっ!!」」」


 まともに衝撃波の津波を浴び、ドラゴリラは周囲の兵士と一緒にふっ飛ばされ、数十メートル後ろの城壁に身を打ち付けた。ガハッ、血を吐いた。

 ドラゴリラは複雑骨折に内臓損傷の重症で横たわる。


「い、いけまセーン!! 【癒しババア】発動デース!!」


 慌ててノーヴェンが時空間カードを掲げた。するとふくよかなおばさんが浮かび上がって癒しの光で包んだ。

 たちまちドラゴリラと兵士たちは全快していく。

 オウガは「まだカードゲームやってんのかいっ!?」とツッコミしながら突っ立っていた。



「タコォォォォォオオオオオ!!!」


 巨体に見合わない素早い動きで駆け抜けながら、柔軟で大きな腕をブンブンとムチのように高速で振り回して兵士達を蹴散らす。


「うわあああああ!!!」

「な、なんて俊敏だ!」

「こんなの……無理だァ! ぜってー敵わねぇぞ!?」

「∞(メガネ)」

「ぐわああああああああああ!!!」


 次々と兵士達は撲殺され、ぐちゃぐちゃに死体が四散していく。

 その光景にオウガは恐怖で震えながら突っ立っていた。ブルブル……。

 誰も敵わないんじゃないかと思うくらい激強である。


「タコォォォォォオオオオオアアアア!!!」


 しかしそんな強敵を前に勇敢な三人が馳せ参じた。なんと闘将フクダリウスとコンドリオンとモリッカだ。


「行くぞッ!!」

「ええ!」

「はいっ!」


 一斉に海坊主へ飛びかかる。

 フクダリウスは体を膨らませ斧で、コンドリオンは腕を象の鼻に変態して剣で、挑む。

 モリッカは当たり前のように飛行しながら、拳の連打を繰り出す。

 三人の猛攻が海坊主の振り回す太い腕とぶつかり合って、大気がズン、ズゥンッと重々しく震えた。その後もしばし爆ぜ音が鳴り響き続けた。

 その度に稲光が迸り、地面が震えた。ズズズ……!


「ぬおおおッ!!」


 フクダリウスは気合い充分、高く飛び上がってからの斧による渾身の一振りが頭上を打ち据える。


「タコゥ……」


 海坊主は激痛に呻き、後ろへよろめく。


「さすがですッ! 負けませんよ!」


 モリッカの強烈なフックで海坊主は横へ傾き、ヨロヨロッとたたらを踏む。


「モリッカの戦闘スタイル完全に魔法使いじゃなくなってますネ……」


 ノーヴェンは呆れながら、無数のメガネビームの斉射で敵兵を蹴散らしていく。

 一方、オウガはウンウンと頷いて突っ立っていた。



 海坊主の目に留まらぬ腕の振り回しに、コンドリオンとモリッカは必死に回避し切っていく。

 時々ズガッ、ドガッ、バキキッと攻撃をぶつけ合う。それでもパワーはあっちが上。弾かれる事も増え、徐々に押されていた。


「くっ!」


 背を反らすコンドリオンを、ギリギリで海坊主の腕が通り過ぎる。風圧で服が一部ビリッと破けた。

 このままではやられる、と冷や汗を掻き危機感を募らせる。

 フクダリウスが駆け抜けながら海坊主の足に斧を叩き込む。頑丈で斬れないが、海坊主は「タゴァアア」と激痛に呻く。


「はあああっ!!」


 尚もモリッカが高速飛行による格闘を続け、合間にノーヴェンが「全身メガネビーム!!」と全身メガネによるレーザー斉射の支援攻撃がビビビムッっと刺す。

 打撃音と爆発音がけたたましく鳴り響いていった。尚も嵐のように暴れ続ける海坊主。大気を震わせ、大地を揺るがしながら余波が吹き荒ぶ。


「なんで当たり前のようにモリッカは空を飛んでいるんですか?」


 コンドリオンは疑問に思いながら象の鼻による剣戟で海坊主を攻めていく。

 多分魔法で飛んでいるのだろう……。うん!



「よし! 俺様もそろそろ行くぞッ!! 真打ち登場だッ!!」

「ああ、相棒! うっほ────ッ!」


 全然戦っていなかったオウガもドラゴリラと一緒に俊敏に駆け出す。海坊主の下半身がお留守になってるので通り過ぎざまにナイフや指刃でギィン!っと鋭く斬りつけた。

 が、擦り傷すらつかない!


「……硬い!! 痛ぇっ!!」

「こっちも効かへんっ!!」


 ドラゴリラも指を伸ばしての斬撃攻撃が効かず、絶句する。


「ならば二人で殺人移動(さつじんいどう)だっ!!」


 オウガとドラゴリラは必殺技コンビネーションで繰り出す一瞬連撃を海坊主に叩き込む。

 殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺ッ!!

 しかし海坊主はフクダリウスとコンドリオンとモリッカとの戦いに集中したままで、二人の攻撃には意を介さなかった。


 ただ、海坊主の足が動いた時に巻き起こった旋風だけで、オウガとドラゴリラは吹っ飛ぶ。

 地面を滑って横たわり、それぞれ「ガハッ!」と吐血。


「またですカー!! 二枚目の【癒しババア】発動デース!!」


 ノーヴェンが時空間カードを掲げ、ふくよかなおばさんが浮かび上がって癒しの光を放つ。

 気絶したままのドラゴリラとオウガはたちまち全快していく。

 近くにいた兵士が慌てて、二人を運び出していった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ