表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/100

68話「最後の四天王が襲撃!? その真意は!?」

挿絵(By みてみん)


 サンライト王国の郊外で爆炎が大規模に轟いた。振動が国中を走り、人々に恐怖を差し込んだ。

 尚も地を揺るがしてドカンドカン爆炎が立て続けに噴き上がる。

 だが、その凶悪な破壊は国へ入り込むことはなかった。


「な、なんなんにかっ!? テメェはっ!!?」


 空に浮く、カニを彷彿させる風貌の真紅に染まった装甲に、体格もフクダリウスをも凌ぐ巨躯。

 それこそが東の四天王ニカ大将軍の全貌。

 両手から無数の光線が放たれ、屈折しながら城門へと殺到。その先に一人の男が阻む。


 ドオオオオオォォッォン!!!


 大規模な爆発が爆音を鳴り響かせる。

 が、一人の男は片手で振り払うだけで爆風はあっさり霧散される。まるで埃を払うが如く容易に。

 ニカ大将軍は汗を垂らして「なに……!」と焦りを見せる。


「ここまでとは……! 大したヤツだ…………!」

「すごいわねー」


 その後ろで控えていたナッセとリョーコは驚いていた。

 モリッカたちも唖然としている。

 あの爆発は確実に城壁を崩し、数軒の家を巻き込んでしまうほどの火力。決して個人の鋼鉄の盾とかで防げる代物ではない。もうそう言う次元のものじゃない。

 ……それを払うだけで弾くとは!


「流石はドラガオンですネー」

「はい! もう完全に防ぎきってますよ!」


 ノーヴェン、モリッカは安心していた。

 そしてフクダリウスは静かに戦いの行方を見守っている。彼らに背を見せているドラガオンは不敵に笑む。


「案外、弱うてつまらん相手やがです」

「カニニ……! ドラガなんか知らんが、このシュパンシア帝国で()()の四天王の東のニカ大将軍様を知っていての事にか!?」

「……なんか四天王が残り一人になってるんだけど、もう一人はどうしたんだよ!?」

「こっちも色々あってにかな……」


 ナッセはジト目で呆れる。前世はそんなんじゃなかったのになぁ。

 確か四天王はイワシロー、竜さん、鳳凰ニメア、そしてニカ大将軍だったはず。

 特にニメアは因縁深い相手だ。


「フッ、もおう弾切れぇじゃあらへんですぜ?」


 自信満々で不敵に笑む漢はドラガオン。

 オウガ、ドラゴリラ、コンドリオンが融合した一人の漢だ。全身から漲るオーラはドラゴンフォース。あらゆる攻撃をも遮断してしまうほど強烈なオーラ。

 高いスペックを誇る魔鱗族(マリンぞく)の猛攻ですら例外ではない。

 ニカ大将軍は焦りを滲ませていた。というのも、これまで誰も太刀打ちできず蹂躙してきた無敵の大将軍。名だたる人間の英雄を惨殺し、滅ぼした国は数知れず。


 ────それがあの男に何一つ通用しなかったのだから!


「テメェは誰にか!? 聞いてたサンライトセブンの誰とも該当しないにかっ!」


 ナッセは気になった。

 ニカ大将軍は魔海(まかい)では人望が高い武人、本来なら自分の軍勢を率いて攻めてくる。前世でもそうだった。

 なんとかサンライトセブンで優勢に持ち込んだが、ニカ大将軍が直々に出張ってきて交戦した。


「……何故、単独で来た? ガンマ皇帝の命令か?」

「フン! これは俺の独断にか! 皇帝陛下はなぜか他国を攻めるなとおっしゃったにか」


 どよめくナッセたち。だがドラガオンは腕を組んで会話を眺めている。


「じゃあなぜ、ガンマ皇帝は手を出すなと言ってるんだ?」

「それはこっちが知りたいにかっ! だから我慢ならないにかーっ!」


 ニカ大将軍は怒りを滲ませていた。


「なに!? 勝手に攻めて来ているってわけー?」


 リョーコが拳を振り上げて抗議する。


「待て! お前が最後の四天王ってんなら、ニメアはどうしたんだ!?」

「皇帝陛下が直々に処刑したにか! 前々から皇帝陛下がおかしいにか! 俺たちは帝国領地を広げたいのに、皇帝陛下は頑としてずーっと後回しし続けてんだにかっ!」


 葛藤を吐き出すようにニカ大将軍が激白してきた。

 ナッセは「ウソだろ……?」と驚くが、ニカ大将軍も「そりゃあ、こっちのセリフにかっ!」と返してくる。

 未だ疑うが、偽情報でかく乱してる訳ではなさそう。


「オー!? なぜ四天王ニメアが処刑されたのデース?」

「……帝国の為、皇帝陛下の為、と色々工作してたのに、なぜか皇帝陛下の逆鱗に触れたにか!」

「えぇ……」


 さすがのモリッカも引く。

 ナッセも怪訝に眉をひそめてしまう。これではまるでガンマ皇帝が平和主義のように見えるではないか?

 まるで戦争を好まず、なんとか四天王を押さえつけているようにしか見えない。


「ガンマ皇帝は……、世界を統一しようとする野心家だ。好戦的に周辺の国を次々侵攻していって領地を広げて、文明を急速発展させていきたいはずだ」


 ナッセがムキになって皇帝を語る。

 すると威嚇射撃のように撃ってきて、目前の地面で爆発が巻き起こる。飛沫が舞い上がり、ナッセは腕で顔を庇う。

 見上げればガッカリした顔を見せるニカ大将軍。ウソは言ってなさそう。


「それだったら、どんなに良かったか……。だが今の皇帝陛下は、まるで平和主義のように戦争を快く思ってないにか…………」

「待ってよ! 今こうして攻めてるのも、命令違反でヤバいんじゃないのー!?」

「軍勢を率いる許可はどうしても貰えなかったが、殺す価値もないオウガの討伐を申し出て、なんとか単騎で出撃できてるんだーっ!」


 ニカ大将軍は戦意を昂ぶらせて襲いかかってくる。

あとがき


ニカ大将軍「我が軍でサンライト王国を攻めたいにか!」

ガンマ皇帝「こらー、侵略戦争はいけないよー! ダーメ!」

ニカ大将軍「くっ! ならば単騎でナッセを討伐したいにか!」

ガンマ皇帝「スーパーウルトラ激烈ダメ!」

ニカ大将軍「なんだと!? じゃあ闘将フクダリウスの首を!」

ガンマ皇帝「うーんダメ!」

ニカ大将軍「ぐぬぬぬ! ならば知将ノーヴェン!」

ガンマ皇帝「ダメ!」

ニカ大将軍「ええいっ! じゃあオウガで妥協してやるしかないにかっ!」

ガンマ皇帝「うんオッケー! あいつ死んでも影響ないからね」

ニカ大将軍「ぐぬぬぬ……! 出撃できるだけマシにか……!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ