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61話「ドラガオンの驚異的な力!」

挿絵(By みてみん)


 空間にヒビが入り、空間転移で蹴破ってきたナッセとリョーコがこの場に着地。そして荒ぶる状況に誰もが汗を流す。


「い、一体どういう事だ!?」

「ってか、オウガ、ドラゴリラ、コンドリオンどこに行ったのよ!? 逃げた!?」


 リョーコはキョロキョロ見渡すが、いなくなった三人の姿は見えない。

 するとノーヴェンとフクダリウスとモリッカが龍人と一緒にフッと転移してきて合流した。


「オー! やっと来ましたネー」

「ナッセ来たか! だが……コ、コンドリオン王子はどこにっ!?」


 フクダリウスはキョロキョロ見渡すが、コンドリオンの姿が見えない。

 龍人が「あの男がそうじゃないのか? 三人の気配が混合している」とドラガオンを指さした。

 リョーコは怪訝そうな顔をする。


「え!? どういう事……?」

「ぼ、僕は何が何やらサッパリです!」

「オーノー!! まさか【融合体(ゆうごったい)】を使ったのですカー!!」


 なんとノーヴェンが頭を抱えて絶叫したぞ。

 彼が言うに【融合体(ゆうごったい)】カードは開発中っぽいので、それをくすねたドラゴリラが勝手に使ってしまったらしい。

 場にいないオウガ、コンドリオン、ドラゴリラで誰と誰が融合したのか誰もが察した。


「ま……まさか……!? お、王子ぃぃぃぃ…………!?」


 絶句したフクダリウスはガックリと膝を落とした。

 リョーコはナッセに「マジ?」と振ってきて、コクリと頷き返される。


「だが……あの男……、かなり強い」


 龍人は目を細め、ドラゴンフォースを発しているドラガオンを眺める。


「行くやですぜ!!」


 ドラガオンは手で銃の形に握り、伸ばしている人差し指で竜さんを指す。

 派手に発砲の際の爆発を起こし、凝縮されたオーラの弾丸をマッハで撃ち出した。

 赤々と広がる大爆発で竜さんはよろめく。


「グッ……!?」


 更にドラガオンは発砲の爆発を数度鳴らす。連射された弾丸が次々と大爆発を起こし、竜さんの巨体を押しのけて行く。


「素手で射撃……、これはオウガの技だ」


 その瞬間、既にドラガオンは竜さんの頭上へ躍り出ていた。速い。

 振り下ろす手からはオーラの巨大な爪が鋭く伸びて行く。それを振り下ろすと、大地に大きな爪痕を刻み、岩盤が捲れ上がる。噴煙が巻き起こった。


 しかし、竜さんは消えていた。

 なんと巨体に見合わず亜光速で周囲を縦横無尽と駆けていた。誰の目にも映らぬ超越神速。


「ドラガオンとやら! 人型のままで、この巨竜と戦えるかっ! 死ねいッ!!」


 竜さんの繰り出した巨竜の爪を、ドラガオンは片腕で受け止めた。

 その衝撃で大地が大きく振動し、岩盤が高々と巻き上げられる。吹き荒れる衝撃波が遠くまで広がっていった。周辺の国にも及び、地震と共に建造物が崩れて行く。


「何!? バカな!? ただの人間に見切れるはずはない! いや認識すら……!」

「もろな、見えてるんやですぜ!」

「クッ」


 竜さんとドラガオンは共に姿を消し、縦横無尽に空を駆け抜けながら数千数万の激突を繰り広げた。その余波一つ一つで大地震と竜巻を起こし、周囲を破壊で蹂躙。

 フクダリウスは息を呑む。


「これが……ドラゴン同士の莫大な闘いかッ!!」

「いや、押されているっ……!」


 ナッセは汗を垂らす。


「ミーのスロー機能付きメガネでなければ目視不可デース」

「でも、どうしたら……」


 業を煮やした竜さんは再び開いた口元に光子を収束させ、一回り大きな光の牌を生み出す。


「これが本気の必殺技だッ! 受けろ! 役満(やくまん)龍参牌(りゅうさんぱい)ッ!!!!」


 それは撃ち出され、ドラガオンは閃光に覆われる。天地を揺るがす爆発球が巨大化していく。

 超高熱に加え、周囲を破壊し尽くす衝撃波で荒れ狂っている。ゴゴゴ……!


「はぁ、はぁ、フッ! こっちは完成された魔獣王。たかが成り立てのドラゴンフォースに負ける訳ないな。さて今度は……」


 ギロリ、ナッセたちへ睨む。


「…………ッ!!」ゾクッ!


 すると光さえ届かない暗黒の深海に覆われるような錯覚に襲われる。押し潰されそうな圧迫感にナッセたちは身が竦む。途方も無く圧倒的で莫大な威圧だ。

 辺りを真っ暗闇にするほどの強烈で萎縮するしかない。


「やっぱ変身するしかねぇ! おおおおおおッ!」


 気合いを込めるとナッセの全身から神々しい光が溢れ出す。それを浴びてリョーコ、モリッカ、ノーヴェンは和らいだ。

 その光が天まで立ち昇り、竜さんは見開く。


「浄化系のフェアリーフォース……!? まさか! ヤツは、妖精王だったのかっ!!?」


 ナッセの足元から花畑が展開される。淡く輝く花。

 ポコポコと沸騰するように、花畑は急速に咲いては散ってを急速に繰り返している。

 散った花弁がナッセの周囲を舞う。


「あ、あなたは……!」

「龍人さんが言ってた妖精王って、この事なのね!?」


 驚くリョーコとモリッカ。それに振り向くナッセ。


「ああ……」


 なんと目の虹彩に星型の紋様が浮かんでいた。肌も余計色白で顔立ちも中性的で、後ろの髪がロングになっており女性っぽい白銀髪の美少年。マフラーも服も淡い輝きを伴っていて、常駐的に裾から花弁に分割されて宙を舞っていく。

 更に背中から咲いた花から四つの花弁が離れて、翼のように巨大化されていく。

 まるでファンタジックな風貌だ。

 こないだのミキちゃんと言う聖霊ネコと同じだ。


「なにこれ……。男のくせに美しいじゃないの……」


 リョーコに限らず、モリッカまでウットリしていく。


「う……美しい……。まるで魔法少女ですよ……」

「モリッカ! そんな目で見るの止めろォ!! 好きでこうなった訳じゃねぇぇぇぇ!!」


 龍人は「ほう」と感嘆を漏らす。

 竜さんは忌々しそうに「ぬうぅ」と唸る。

あとがき


 ナッセとしては、超サ○ヤ人みたいなのだと思いたがっているw

 変身する時に「おおおッ!」だもんw

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