表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/100

40話「女神像とイタチごっこ!?」

挿絵(By みてみん)


 波打つように天の川のような粒々の煌めきが横切っていく、海の中のように蒼い風景。


 そして方眼線で囲まれた広い空間に巨大な女神像が聳え立つ。

 仮面のような無機質な顔、右手に錫杖と左手に剣、背中には大きな天使の翼が広げられている。その頭上に天使の輪のようなバーが浮かんでいる。女神像がダメージ受けるたびに短くなっていくらしい。


「止められるのかね? どやぁ」


 本来のボス戦ではなく、なんとシュパンシア帝国四天王が一人イワシローが時空間魔法でサンライトセブンを閉じ込めて挑んできたのだ。



「タルパ秘術! 『ドンイ城壁サンドイッチ』や!!」


 ゴリラ形態に体格を変化させたドラゴリラが合掌して、女神像の左右からドンイ城壁が挟み込む。ぐぎぎ、と身動きが取れない女神像。抜け出そうと腕を振るう。


魔導円陣(マギサーガ)二〇段射撃(トゥエンティシュテ)火炎球連弾(ファーア・レッダ)!!」


 ナッセは二〇もの魔法陣の砲式を展開し、火炎球の弾幕で女神像を覆い尽くしていった。凄まじく轟々燃え盛る。しかしバーが短くなると共に再生を始め、ドンイ城壁が破裂し、更に覆っていた火炎が霧散してしまう。


「ならば、最大出力メガメガネ閃熱ビームッッ!!!」


 ノーヴェンの胸に装着されてある大きなメガネから極太の光線が扇状に放たれ、女神像を覆うほどの奔流が迸った。

 大爆炎が巻き起こって黒煙が立ち上る。

 しかし女神像の振るう錫杖が弧を描く。


星幽剣(アスラール・セイバー)ッッ!!!」


 事前に読んでいたナッセの振るった光の剣が巨大な錫杖を受け止めた。ドスン、と衝撃波が辺りに撒き散らされた。ギリギリと鬩ぎ合う。

 今度は女神像の剣が反対側から振るわれる。


「させぬわッ!!!」

 フクダリウスの斧が巨大な剣を受け止めた。バン、と衝撃音が鳴った。

 冷や汗をかくモリッカとリョーコ。


「ナッセさん、フクダリウスさん、助かりました!」

「なに、あの攻撃力と速さ! ヤッバいじゃないのー!」


 もし左右の攻撃を許せば、サンライトセブンでさえも薙ぎ払われてしまっただろう。下手すれば全滅もあり得る。


「ほぉ、中々やるようだね。どやぁ」



「余に手を挙げるとは無礼者────ッ!! (ゾォ)ァ、長鼻剣(ノォーズソード)ッ!」


 コンドリオンの振るう象の腕による剣の乱舞が女神像を斬り刻み、斧を手にリョーコが続けて殴る殴る。

 フクダリウスも「かああっ!」と斧で斜めに振り下ろして巨大な足を斬り飛ばす。

 それでもバーが短くなって再び元通りになる。


魔導円陣(マギサーガ)二〇段射撃(トゥエンティシュテ)爆裂連弾(バーストボムズ)!!」

「更に最大出力サウザンド・メガネ破壊光線デ──スッ!!」


 ナッセの絨毯爆撃による爆発の弾幕で女神像を爆撃の連鎖で包んで、ノーヴェンの無数メガネによる破壊光線で大爆発を巻き起こして女神像を粉々に吹き飛ばす。が、程なく再生。


「ならば、これはどうですかっ! 五連奏(ファイブコン)氷塊監獄牢(フリック・プリズーン)ッ!!!」


 モリッカと四人のコンセットによる共同魔法発動。地響きと共に女神像を巨大な氷塊に閉じ込めた。

 これで動きは封じた。はずだが、バーが短くなると半透明の立方体が女神像を包み込み、別の立方体に転送されてしまう。空振りに終わった。


「そ、そんなっ!!?」

「やいやい、それズリーぞ!」「逃げんなー!!」


 絶句するモリッカと野次(やじ)るコンセット達。


「これは……転移ではなく、転送!?」


 コンドリオンの言う通り、二つの立方体を経由して転送したようだ。

 ヤマミやナッセのように亜空間を経由しての時空間転移とは違い、通常空間のままで転移するタイプだ。


「動きを止めてくるなら、自動で転移するようにした。我は時空間魔法使い。無駄なのだよ。どやぁ」


 だが、絶え間ない攻撃でバーは半分以下に短くなっていた。それに綻ぶサンライトセブン達。



治癒(リカバーア)!!」


 女神像が言ったか否か、どこからか回復魔法の単語が響き、癒しの光が女神像を包むとバーがグンと長くなっていった。

 長くなった幅が大きいことに誰もが絶句する。

 ナッセは神妙な表情をしている。


「ちょっとー! 回復するなんてズルいわよッ!!」

「せや! こんなんキリないわ!」


 リョーコとドラゴリラは不満げに拳を振るう。


「ふっふっふ! シュパンシア帝国の鳳凰ニメア令嬢は我にハーレム願望を叶えてくれるとおっしゃった! 貴様ら大人しく全滅してくれよ……。どやぁ」

「ニメア!? あいつがっ!?」

「そんなことより攻撃を緩めないでください!」


 コンドリオンは象の鼻の腕を振るい、縦横無尽の剣で女神像を斬り刻む。遠心力も手伝ってか斬撃に鋭さがある。その弾幕に押されて女神像は体勢を崩していく。

 続いてドラゴリラの作ったタルパ足場で、飛び回るフクダリウスとリョーコの斧が斬り裂く。


爆裂連弾(バーストボムズ)!!!」「爆裂連弾(バーストボムズ)!!」

魔導円陣(マギサーガ)四七段射撃(フォーティーシュテ)烈光魔蓮弾ライトッグ・マギレッダだ────ッ!!」


 後押しするようにモリッカ、コンセットの爆発系魔法の連発。

 そして更に数を増やした魔法陣による、膨大な弾幕で畳み掛けるナッセの絨毯爆撃。その容赦のない爆破の連鎖で覆い尽くす。更にノーヴェンの無数メガネによる破壊光線の連発で弾幕を更に増やす。


「まだ攻撃を緩めるなッ! フクダリウス・タイフーンッ!!!」


 フクダリウスは扇風機のように斧を高速で振り回し、闘気で作られた竜巻を放つ。大規模の強烈な渦が女神像を引き裂いてバキバキと破片を剥がしていく。


「おおおおおおおおおおおおおおおッッ!!」


 便乗するようにナッセたちは一斉に攻撃を繰り出していった。だが──……!


治癒(リカバーア)!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ