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27話「冷徹な仮面女のあしらい」

挿絵(By みてみん)


「……仲間か」


 仮面女は呟く。と言うのもナッセを助けたモリッカを筆頭にオウガとフクダリウス、ノーヴェン、ドラゴリラ、コンドリオンが馳せ参じたのだ。当のナッセも驚きを隠せない。


「話を聞いて追いかけました。遅れてたけど間に合ってよかったです」

「モ、モリッカ……」

 全身の傷が酷い。すぐには戦えないだろう。眉を潜ませモリッカは回復魔法の光を灯し続けた。


「さて、サンライトセブン最強の熱血漢オウガ様が相手だ。覚悟しな」


 仮面女へ歩むオウガ。自信たっぷりに笑んでいる。しかし仮面女は不気味に沈黙している。


「気をつけてくだサイ。彼女は魔眼持ちデス」

「うるせぇ! 黙って見てろっ!」


 オウガは両手にナイフを持ち、全身から猛る炎のオーラを噴き上げる。

 すかさず支援しようとするノーヴェンにナッセは「あ、待ってくれ」と制止する。


糞仮面(クソマスク)ぅ! 俺様に当たった事を後悔しろやっ! ごおおおおっ!!」


 全力疾走とオウガは仮面女へ迫る。

 ドラゴリラが「いってもうたれ!」と思う矢先、ナッセは冷静に見守る。オウガの火炎を纏ったナイフが仮面女を切り裂いた。が、それは残像。

 仮面女の軽い右ジャブがオウガの顔を揺らした。更に左ジャブ直撃。


「ぶっ、ぶふっ」


 女に二発ぶたれ激怒したオウガは「いい気になるなぁ!」と二刀流ナイフの火炎を伴う軌跡を幾重と煌めかすも、仮面女は軽やかにかわしていく。


「ぐぐっ! 逃げてばかりの卑怯者がぁ!!」


 オウガはナイフで必死に連続攻撃を繰り出すが全然当たらない。今度は両手を銃のポーズに構えて火炎弾を「だだだだだだっ!」と連呼しつつ乱射。

 しかし全回避された上に逆に足を払われ、オウガは「ぶへっ!」とガニ股うつ伏せに倒された。


「魔法すら使わずに……」


 コンドリオンは息を飲む。


「あかんでぇ! ワイも助太刀や~っ!」

「ドラゴリラさんっ!?」


 オウガのピンチに、思わず飛び出したドラゴリラは自らゴリラに身を変えて「ゴリラフィンガーやっ!!」と、両手の指を伸ばして絶え間ない連続攻撃で強襲。

 しかし仮面女は軽やかに舞って、ことごとく回避し、魔眼を凝らす。


旋風(トネード)


 小規模の竜巻がドラゴリラをきりきり舞いにする。


「うほおおおおッ!!」


 なすすべもなくドラゴリラは天井へ頭をぶつけ、そのままオウガへドスンと落下。重なった二人は撃沈……。

 誰もが唖然とした。


「ぐ……ぐぅうッ……! 糞仮面(クソマスク)がぁ……!!」

「すまへん……! えろう強くて敵わへんわ……」


 ドラゴリラの下敷きになったオウガは震えたまま、床に手を置き身を起こそうとする。堪らず「ぎ……ギハッ」と吐血を床にぶちまけた。絶えず咳き込む。

 むしろゴリラの下敷きになったダメージの方がデカい気がする……。


「サウザンド・メガネビ────ム!!」


 今度はノーヴェンが無数のメガネを浮かせてて、弾幕ビームを放つ。仮面女は魔眼を凝らす。

 花吹雪に包まれて仮面女が姿を消し、弾幕ビームは通り過ぎていく。


「そこデース!! リターン!」


 弾幕ビームが一斉に屈折して、別の場所に現れた仮面女へ殺到する。

 しかし仮面女が生み出した無数の黒い魔法陣が弾幕ビームを放って、メガネビームと相殺。爆発の連鎖が轟く。

 ノーヴェンの背後から、花吹雪とともに仮面女が闇の剣を振るう。


「させませんっ!! (ゾォ)ァ、長鼻拳(ノォーズパンチ)!!」


 今度はコンドリオンが右腕を象の鼻に変態して、砲撃がごとしの速度で伸びるパンチを見舞う。

 しかし仮面女は闇の剣でノーヴェンに防御させた上で動かし、射線を塞ぐ。

 そのまま直撃し、メガネの破片を散らしてノーヴェン舞う。アウチッ!


「ノーヴェンさんっ!?」


 動揺するコンドリオンへ、闇の光線が数本飛び込んできて爆発連鎖。吹っ飛ばされて床を滑る。

 横たわるノーヴェンとコンドリオン……。


「そ、そんな……! ノーヴェンとコンドリオンまでッ!?」


 モリッカは唖然と青ざめている。

 フクダリウスは汗を一筋に「ここまでとは……」と絶句。

 ナッセは「やはり」と察した。オウガとドラゴリラ、ノーヴェンとコンドリオンとで対応が違う。仮面女は実力差に合わせて戦ってる。


「結局ナッセと同じ結果じゃない……!?」


 リョーコも青ざめている。

 仮面女は冷たい目でナッセへ振り返る。


「このまま帰る?」

「それはどうかな?」


 なんとナッセが立ち上がる。既に傷は癒えている。モリッカのおかげだ。

 オウガとドラゴリラが震えながら立ち上がるが、仮面女はそれを気に留めずナッセを見据えている。


「オウガ……、大丈夫かいな!?」

「あ、ああ。糞ぉ……!」


 オウガとドラゴリラは回復ポーションを口に入れていくと、傷が全て癒えた。


「死ねや糞仮面(クソマスク)がぁ!!」

「いてこましたるわ~!!」


 すかさず二人で、背中を見せている仮面女へ飛びかかる。

 しかし仮面女は左右の裏拳で同時にドラゴリラとオウガの顔面に叩き込む。

 鼻血が飛び散り、同時にノックダウンする二人……。


「……そんな風に手加減してくれるんなら、敵じゃないな」

「あなたとコンドリオンとノーヴェンには手加減してないけどね。トドメささないだけ」


 ナッセと仮面女の言葉に誰もが注目した。鼻血出しながらオウガは「なんだと? てめぇ!」と怒る。

 カッカして突っ込もうとするオウガを、ドラゴリラが羽交い締めして必死に止める。


「やめなはれーっ! 殺されちまうで!」

「こいつら殺す気なら、とっくに瞬殺できたはず。それに何かオレを説得してた口ぶりが気になる。一体何者なんだ……?」


 仮面女は未だ沈黙を守る。

あとがき


仮面女「私の正体に気づいて欲しいんだけど……。特にナッセ」チラッチラッ!

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