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少女と握手したら異世界に!?  作者: カワヤマ
あい
5/6

ゴキブリは食えねぇ

前回の続き。なんかこういうの書くの飽きました…。

まぁ、ともかくまともに読んでいる人なんていないと思うけど軽く説明すると王様と新しい仲間が出てきます。


ようやくまともな飯を食べられた気がする。

この国に来て死んでいた時間を入れるとまる2日は経っている。

それなのにこの国に来てから俺は何も食べていなかった。

俺は今、国王の城の俺だけに用意された部屋で食事をしている。

城の食事だけあってすごく豪華で日本では絶対に食べられないようなものもある。これゴキブリ?唐揚げになってんだけど。

1人で食事をしていると部屋のドアが開き、クラハが入ってきた。

「あ、どうですか?この国の料理は、美味しいですかね?」

「クチャあー、クチャクチャめっちゃ美味いよ。クチャただこれ、クチャゴキブリは食えねぇわクチャ」

「そうですか、エビの味がして美味しいんですけどね…」

想像したくもない事を言われ、俺は少し引いているとクラハの後ろから2人の男が現れた。

片方は高そうなタキシードを着ていかにも執事って感じの男、そしてもう片方は…子供だった。

見るに、小学生中学年ぐらいの歳の子供だった。

「紹介しますね、この方はこの国の国王アルバス様です。私の主にして召喚士でもあります」

今聞き捨てならないことを言った。

「クチャクチャ……え?クチャこの子供がクチャクチャ国王?嘘だろ?クチャ」

「子供ではない!アルバス様は今年で20歳になられる!!」

横にいる執事が俺に怒鳴ってきた。

「怒るなヒリス、彼は違う世界から来たお客だ。この国の文化がわからなくて当然なのだ」

「も、申し訳ございません。私としたことが」

俺に怒鳴った執事を諭すアルバス。

てか、アルバスこの見た目で俺より年上なんだけど……。

「名を申し遅れた。私はアルバス・フェルフランツ27世だ。聞いているよ、君はクラハの夫だと」

夫?

「あ、ああ、クチャそうだったな。クチャそうです、小林剛とクチャ申します。」

「あの、さっきから気になってたんですけど、その食べながら話すのやめて貰ってもいいですかね剛様。とても不愉快です」

「あー、クチャ申し訳ない。すごくお腹がクチャ空いてたもんでクチャクチャクチャクチャクチャ」

「あ!わざとですね!それはわざとやりましたね!」

「ははは、面白い人だ。少し君のことが気になってきたよ。それよりも気になることがあるんだ」

俺とクラハのやりとりを見ていたアルバスが俺に話しかけてくる。

「なんですかね?」

「君は一人でナンバーズを退治したと聞く。この国でそんなことをできるのはマルクか僕ぐらいだ。本当に一人で退治できたのかい?」

「ああ、あの怪物か、ああそうだよ。俺が倒したんだ」

俺がそう言うとアルバスは少しにやりと微笑み、後ろにいる執事はどうやら俺を疑っているのか疑いの目を向けてくる。

「どうやら本当みたいだね。まぁ、クラハが僕に嘘はつけないしね。そこで君に頼みたいことがあるんだ。すまないがクラハとヒリスは少し部屋を出てくれないかな」

「しかし、アルバス様、こんな怪しい男」

「少しでいい、出ていってくれ」

「…了解しました」

といい、ヒリスは部屋をでる。

出る前にクラハが「大丈夫ですよ、あの人、口と態度は悪いですが優しい人なので」とクラハがヒリスに話していた。

おい、まだ知り合って2日しか経っていないのに俺の何を知ってるんだよ。

そんなことを考えているとアルバスが話しかけてきた。

「君にはお願いしたいことがあるんだ。今から話すことは僕とクラハとマルクしか知らない。マルクのことは知っているね?会ったと聞いているよ」

マルク?誰だろうか?

「その話というのは、例の組織のことと、何を復活させようとさせているのかという話だ」

「あー、それなら聞来ましたよ。何も知らないんですよね」

「うん、世間的にはね。でも実際は奴らの正体や目的もわかっているんだ」

「そうなのか?」

「うん」

どうやら例の組織のことはもうよく分かっているとの事。

でもなんでそれを隠すのだろう?気になっている俺に気づいたのかアルバスは話を続けた

「なんで秘密にしてるかって気になるよね。それはね、マルクに関係してるんだ」

「はぁ…」

ここまで話してるんだけど、今思えばすごくどうでもいい気がしてきた。

本当ならもう家に帰りたいのだが、あの組織を根絶やしにしない限りは帰せないと言われたので仕方なく協力しているのだが……。

「実はマルクは元々ナンバーズの一人だったんだよ」

「…え?そうなの!?」

まじかよ。てか誰だよ。

「うん。それでねある事情があってこっち側に来たんだ。まぁ、事情っていうのは本人から聞くといいよ。それでね、マルクから奴らのことは大体聞いているんだ」

そう言い、アルバスは語り始める。

例の組織。組織名は"サーペント・アナスタシス"。

どうやらあの組織が結成されたのが今から50年前のこと。

組織を作ったのはサトシ・ヤマムラというらしい。

「って、それ日本人じゃないか」

「そうなのかい?日本人って君と同じ国の人ってことかい?」

「そうだよ、いや、たまたま名前が一緒なだけなのかもしれない」

そうなのかといいアルバスは話を続けた。

どうやらそのヤマムラという奴が突然たくさんのモンスターを従えこの地に突然現れたという。

ヤマムラはその強大な力を持て余し、いくつもの国を蹂躙し支配していた。

しかし、ある者によりヤマムラは殺されてしまう。

その者がゼルス。ゼルスはある目的がありヤマムラを殺した。

それは、ヤマムラの持っていた兵器を使い世界を支配しようとした。

しかし、その兵器はヤマムラにより固く封印が施されており使えないという。

その封印を解こうとしているのが奴らの目的らしい。

その封印を解くと、昔のヤマムラ時代が復活してしまうという。

当事者曰く、ヤマムラの使っていた兵器は空を飛び、更には小さな魔力玉1つで町を全て破壊できるものらしい。

その兵器を使えなかったゼルスは怒り、組織を武力で従い、封印を解くため解き方を模索するために魔道士や当時の人々を捕らえたりしているのである。

その話をマルクから聞き、国はその組織を7年前に国家の宿敵として宣戦布告をしたのだ。

「こんなとこかな。つまり、奴らがその封印の解き方はわからなくてこんなことをしている。僕もヤマムラという人は知っていて、昔はすごい指名手配者だったんだけど、突然姿を消してね。まさかヤマムラの組織が今そんなことになっているとはって驚いてしまって」

「…つまり、ヤマムラ時代というものを復活させてしまうとこの世界は滅んでしまうのか」

「そういうことだね」

なんてこった。多分、いや恐らくヤマムラというのは日本人で、俺と同じ日本から来た人で間違いないだろう。

そして、空を飛び小さな魔力玉ってのは戦争で使ったものをこの国の技術で再現したものかもしれない。

俺は異世界転移で最初に思い浮かんだのはクラハの顔だった。

あいつじゃないのかと。

「それでね、君にはこの戦争の戦力になって欲しいんだ。申し訳ない、でもこの戦争には世界の命運が掛かってるんだ。お願いできるかね?」

「無理ですね」

「え?」

「いやね、戦争に参加しろって言われていいよって言えるやつなんかいやしませんよ」

俺はアルバスに当たり前のことを言う。

「いや、でも君の実力は本物みたいだし、それにナンバーズを1人で倒したって」

「いや、それマグレだから。だって実際のところたかがオオカミに殺されたんだし。たまたまあの時全てが都合よく行っただけなんだよ」

「え?オオカミに殺された?餓死したってクラハが…」

どうやら俺は2度目の死は餓死したことになっているらしい。

多分オオカミごときに殺されたことを隠したがったのだろう。見えを貼りたいとかなんかで。

てことは1度目の死のことなんて話したらこの王はどう思うだろうか?でも1度目の死に関しては少し俺も恥ずかしいので言わないでおこう。

「頼むよ、君の力が必要なんだ。それに、君には仲間も用意してあるしね」

「いやいや、まず協力するとは言ってないですよ」

「入っておいで」

俺のそんな言葉を無視しアルバスは入口に誰かを呼ぶ。

するとさっきの執事ヒリスとクラハ、そして知らない女が2人入ってきた。

「紹介するよ。君の新しい仲間、君の実力に合わせて強力な仲間を用意したからね、もうはいってきてもいいよー」

「ちょっ、勝手に話進んでませんか?」

「話は終わりましたかー?」

部屋に入ってきたクラハが話に割り込んできた。

「うん、終わったよ。2人とも、この人が剛くんだ。今日から君たちのチームのリーダーになる人だから仲良くしなよ」

「なんやねん、こんなのがうちらのリーダーっちゅうか、全然強そーやないなー」

「ねぇねぇ、君って異世界から来たんでしょ!?いいなー、私も異世界に行ってみたいなー」

2人の女が俺に話しかけてくる。どうやら俺の新しいチームらしい。

片方はなんでこの国にもあるのかわからないが関西弁を喋る長身の黒髪ロングの女。

そしてもう片方は小柄で髪は少し赤めがかっていて短めで目の色が青色で印象に残りやすい女の子。

そして何より2人はでかい。何がでかいとは言わないがすごくでかい。

「まぁええや、ウチはラシュっちゅうんや、あんたの事は気に食わないけど、王の命令だかんな。仕方ない。よろしく」

「うちはね!メルルっていうの!よろしくね」

2人は名を名乗り俺と仲間になる気でいる。

いやいや待て待て、

「俺はまだ協力するとはー」

「では、まずは3人に軽い任務をしてもらおうか。まぁ、オリエンテーションみたいなもんだよ。お願いできるかい?」

「ええよ」

「えっとねー、えっとねー、うん!いいですよ!」

「だから!俺はまだー」

「じゃあ3人でよろしくね」

あれ?俺の意見は無視ですか……。

俺はもう何を言ってもダメだと思い、自分の残った食べ物の残飯を眺めて思った。

ゴキブリは食えねぇや…。


楽しんでください。

面白ければいいねや感想、レビューはいつでも受け付けます。

多分誤字も沢山あるから教えてね。

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