襲撃!ピンチ!
突然空から降ってきた化物。
やつの襲撃により3人はピンチに。
果たしてどうなるのか?
今俺らは山の頂上で変なやつに襲われている。
変なやつというかバケモンだ。
「お前ら、ここにさっきまでマルクがいた気配がするな。もしかして、仲間か?」
どうやら、マルクとかいう奴の気配を感じてここに来たらしい。てか誰だよそいつ。
「いや、知りませんねマリコなんて人」
「いやクラハ様、そいつは確か隣町のバーのオーナーだった気がします」
「あ!そうでしたね?なぜそんな人をナンバーズが追っているのでしょう?」
どうやらこのバケモンはバーのオーナーを狙っているらしい。
「って違うだろ!!何ふざけてる場合じゃねぇだろ!さっきここにいたあいつだろ?ほら…あいつ…マルコだろ!クソなんでここにいねぇんだよあいつ」
こんな俺らの会話を聞いて居た化け物、確かスカーレットは少し呆れた様子で
「お前ら、マルクの仲間じゃないのか?」と聞いてきたので俺は「ち、違いますよ。知り合い程度です」と言い返す。
多分仲間じゃなきゃ殺されることはないと思う。いや、殺されないと思いたい。
しかし、スカーレットはそれを聞きそうなのかと一言言い振り返り歩き出す。
俺らはそれを見て少し安心した。のも束の間
スカーレットはすぐまた俺らの方を向き
「なわけないじゃない!お前らあいつらの仲間なんでしょ?まぁでも、仲間じゃなくても殺す予定だからそんなこと本当はどうでもいいんだけどね!」
といい、クラハを片手で握っている。あれ?さっきよりでかくね?
「助けてください!食べられちゃいますー!」
「フハハハッ!このまま握り潰してやる!」
「参った、たかが城の護衛の俺にナンバーズ相手にできるか?いや、このままクラハ様を見捨てればここで生き延びようと死刑、ならここで助けて死んだ方がマシ!」
あ、こいつめっちゃかっこいいこと言ってるつもりかもだけど、要するに自分が1番大切ってことじゃん。
そんな独り言を言いエドはスカーレットに剣一本持って走っていく。死んだなあいつ。
案の定3秒後には俺の後ろでエドは伸びていた。多分死んではいないがほっとくと危ない。
「雑魚が、やはりお前らはあのマルクなしでは我々には対抗できないんだな!」
「剛様!エドの剣を持って見せてあげてください!あなたの最強の剣技を!あのスタ○○ース○スト○○ムを!」
「いやそんな技使えねえから!てか俺がやってんのは剣道で真剣なんて握ったことも見た事もねぇんだよ!悪いが俺はお前らを見捨てて逃げる!」
「そんな…」
「フハハハッ!お前こいつらの仲間ではないのか?なら我々の一味にならないか?」
どうやら俺の態度を見て仲間ではないと思ったらしい。とゆうか、実際仲間ではないんだし間違ってはいないんだが、
「いやむり。お前らみたいな気色悪いのがいる組織になんか行けるか!かんがえただけでゾッとするわ!」
「そうか、仕方ない…なら今すぐこの小娘を殺してお前も殺す!」
いや、もう終わってんじゃん。詰みじゃんあんなの。俺より強いエドが瞬殺だったのに俺が勝てるわけない。死んだわ俺。
俺はもう逃げるのを諦め、ただ呆然とクラハが握られているところを眺めるしかできなかった。
「剛様…お願いです…助けてください…」
スカーレットは少しずつクラハを強く握っていっている。その度にクラハが苦しそうに咳をしていたが、もう空気を吸えないぐらい強く握られているのか声すら出さなくなっていた。
「死ね」
「…ガッ…ハッ!…!!」
血を吐くクラハ。クソ!なんてもの見せられるんだよ。てか俺あいつが死んだら元の場所に帰れるのか?いや、きっと帰れる。と思う。
とゆうか目の前で人が死にかけてるのに俺は何を考えてるんだよ。道徳の欠けらも無いな。クソ!こんなことなら…こんなことなら?特になんにもねぇわ。いやーほんとに彼女作んなくて良かった!
俺は倒れているエドが握っていた真剣を持ち
「おい、待てよ。そいつはオレの嫁だ。手を離せ!」
「あん?なに?そんなにすぐ殺されたいの?少し待ってて、もう少しで終わるから」
「こっちはもう死ぬ覚悟なんだよ!」
そう叫び俺はスカーレットに向かって走る。
初めて真剣を握ったが思ったより軽かった。なんなら、少し体も軽かった。たぶん、生きてきた今までで1番早く走れている気がする。
「!なんだお前!その速さは!」
俺は一瞬でスカーレットの顔の前に行き、ジャンプして顔の前で剣をあげる。
「そいつを…はなせ!!!」
俺は思いっきり剣を振ると、
スカーレットの腕が地に落ちた。
「ガハッ!…はぁっ!…はぁっ!た…助かりました…ゲホッ!ゲホッ!」
「うがぁぁぁぁ!くっ…な、ナニモンだお前…あの速さ…ただの人間ではあるまい!」
落ちた方の腕を抑えながら膝を着くスカーレット。
「俺か、俺は小林剛!世界最強の剣士だ」
「コバヤシ?聞いた事…ない名だな…」
「覚えとけ、日本で三番目に多い苗字だ!」
そういい俺はまたスカーレットの方で飛ぶ。
今ならやれる気がしたからだ。
「知るかそんなの!!!」
そう言い残しスカーレットは一瞬で消えた。
「や…やりま…したね」
後ろから話しかけてきたクラハは倒れ、その後ろではエドが瀕死になっている。
…病院ってどこ?
楽しんでいただければよろしいです!