表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/6

感情の記憶

感情はもうない。

それは必要ない。

それは邪魔なだけ。

それは辛くなるだけ。

“今”が。この瞬間が。


ここにいる女性は、

“人”を慰めるため使われる。

道具として扱われ

蹂躙されながら役をなす。


感情が失せる前、

ある少女がいた。

笑顔が似合う、

優しい少女だった。


えくぼが可愛い少女と、

私は仲良しだった


あくる日の朝、

へやに戻った彼女は

嬉しそうに語った。


殴られ蹴られる事無く

優しくされたそうだ。

“愛情”が貰えたのだと

喜ぶ彼女につられ、

私も嬉しくなった。


その日の夜、

彼女はいなくなった。


代わりに呼ばれた私は、

彼女が弄ばれて屠られた事を知った。

私の顔を踏みにじりながら、

“人”と呼ばれるものは

笑みを歪めていた。


次の日、全部捨てた。

残っていたなけなしの感情を全て。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ