底辺のおっさんは、監禁されている
ベルギア王国の騎士候補生とやらのアンが『パラサイトアームズ』に寄生されて3日が経ち彼女も日常生活が可能な位には今の身体に慣れたと聞く。
何でも、この3日間でブロゥやベルギア王国の騎士連中が家の連中と仲が良くなっているらしい。
そんな中で俺は1人だけ最奥の作業場で監禁されている。
何でも俺は『無自覚で、無理して、無茶して、無謀な事をして、無惨に転がる』との事で、山羊夫婦の監視下で安静にさせられている為、トイの魔力チャージすら出来ていないし、作業場の道具類は取り上げられているので凄ぇ暇だ。
山羊夫婦は話を聞いてくれ無いし······
んで、朝晩の食事を運んで来る卯実やトイに様子を聞くとある程度は教えてくれた。
まずは、ベルギアの騎士の金髪にーちゃん『エルスタル』はシブを大将と呼び、下井、ヨウ、カドゥ以外の他のゴブリン達や竹井君を兄貴と呼んでるらしい。
同じく、ベルギアの騎士のイケメンじいさん『セラン』はホルダーに顎で使われつつも、ヨウの作業補佐を率先して行っているらしい。
ブロゥについてだが、何故かトイに乗られている。
作業場で監禁されている俺にトイがブロゥを馬にして食事を運んで来た事があったのだが、何があったのかを気にしたら負けだろうな。
ジャンのおっちゃんは朝丘との仲を急速に深めているらしい。
幸せそうならそれで良いさ。
俺は暇過ぎでそんなモノクソどうでも良い事でも気になるけどな。
シャルローネ王女は卯実と仲が良くなったらしく、行動を共にしている様で卯実と一緒に俺の食事を運んで来る。
最後にアンだが。彼女は下井を師匠と呼び慕っているらしいが、大丈夫なのか?それは?趣味的な意味で······
「痛みはありませんか、神たる我が主?」
「ん、ああ。多少、身体が鈍ってる気がする程度で痛みらしい痛みは無いよ」
監禁されてから4日目の晩飯の後。
治療をしに来たカドゥが俺に尋ねたので、俺は適当に身体を動かして見せて回復した事をアピールして見る。
「おお、それは僥倖。神たる我が主が回復なされ、このカドゥめは、感涙にて目が眩みそうですぞ、神たる我が主。
この分ですと明日には完治するかと存じ上げまする」
カドゥの見立てに俺はガッツポーズをする程に喜び、叫んだ。
よし! 監禁生活もこれでオサラバだ!!
明日は残りのフィギュアの顕現やトイに魔力チャージにガチャにと忙しくなりそうだが楽しみだな。




