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底辺のおっさん首を刈る

ある種の残酷な描写があります

そして今回も短い

 機動戦士なロボットのプラモデルシリーズ、Gプラ。

 お手頃価格で買える物から、1万円を越える物まであり、12、3センチの物から1メートルを越える大きさの物もある。

 お手頃価格の物を数体作った人なら経験があると思う。

『パーツ、差し替えてみようかな』と。

 Gプラを生産販売するB社のプラモデルシリーズでKプラと言うのがあり俺はGプラの頭部をKプラの頭部と差し替えた事がある。

 一行で伝えたい事を伝えよう。

『エルフの首をゴブリンの首に差し替える』

それだけだ。


 日が傾き、俺と『召還姫』は枯れ葉や枝を集め野営の準備に取り掛かる。

 白ゴブリンは戻って来ない。


『召還姫』は『召還姫』で『滋養強草』を直食いし「不味い、もう1枚」と無表情で言いながら薪集めの作業をしている。

 俺はまだ覚悟完了して無いので『滋養強草』を直に食わないがな。

 夕方になり、俺は塗料でガビガビに成ったボロ切れ(ウエス)を火種にして焚き火を焚く。

 白ゴブリンは戻って来ない。


 夜になり『召還姫』がくしゃみをしたので俺は上着を貸す。

『召還姫』は黒いワンピースのみだから気温の下がる夜だと冷える様だ。

 寝る時は地面に敷く様に『召還姫』伝えて焚き火を見詰める。

 白ゴブリンは戻って来ない。

 

 寝る『召還姫』を尻目にツールポーチから大振りのカッターナイフを取り出す。

 木材をも切断可能な黒い刃を伸して首に押し当てる。

 切断され転がる頭部は、断末魔の叫びを上げる様に大きく口を開き、限界まで目を見開いていた。

 白ゴブリンは戻って来ない。

 ああ、腹減った。


 引き千切られたゴブリンの塗装を落とし首を切断しする。

 ゴブリンの首に差込み穴を作成するべくカッターナイフの先端で加工。

 ここで穴が大きく成らない様に慎重に作業する。

 頭部と下半身を失ったゴブリンボディを腹部を切り刻み丸い小盾と盾の固定ベルトを作成する。

 白ゴブリン2号の腕に小盾と盾の固定ベルトを瞬間接着剤で固定する。

 白ゴブリン2号の棍棒を白柄の小剣風に削り黒マジックで塗装した。

 白ゴブリンは戻って来ない。

 腹減った。


 ゴブリンの頭部を、頭部を切断した美白したダークエルフにすげ替えて『ゴブフ』仮名の制作を初める。

 ゴブリンの頭部に作った差込み穴よりダークエルフの首の方が太いので大まかに削り、瞬間接着剤で頭部を固定して、ダークエルフが手にしている剣を青のマジックで塗装、腰の短弓と矢は黒マジックで塗装した。

 メシと水は来ない、ああ腹減た。

 

『ゴブフ』仮名は完成したが何か足りない。

 ふと、地面に転がる目を見開き大口を開けたダークエルフの頭部が目に入る。

「コイツの髪、着けるか···」

俺は肩まで届くダークエルフの髪をカツラに加工する作業を迷う事無く開始する。

 カッターで大まかに切り取り、余計部分をカッターの刃で削りカツラが完成した。

 しかし『ゴブフ』仮名の頭の方が大きく、装着出来なかった。

 ので、頭を削る。

 カツラのままでは耐久性に難あるので『ゴブフ』仮名に接着して髪をマジックで黒く塗る。

 ·····ヤベ、コスプレした住所不定の博徒な伊藤さんだコイツ。

プラモデル改造の基本、パーツの差し替え回でした

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