底辺のおっさんは、ダンボールの中身について話し合う
さて気を取り直して、次の議題を上げるとしよう。
「今回のガチャで『食料10日分』が出た。俺としては、シチューが食いたいのだが、諸君は何が食いたい」
「ウチ、牛丼!」
「あたしはペペロンチーノ!」
直ぐさまに下井と卯実が手を挙げて候補を出した。
卯実、お前がフィギュアの加工するのを止めなかったのは、それが狙いだったのか?
「コンビニ系のお惣菜なんかどうなの? 日本の物をジャンに食べて貰いたいのよ」
朝丘が手を挙げて提案する。
ジャンのおちっゃんが絡んでいるからか、朝丘のクセにまともな提案をしやがった。
「うーむ、私達はヤマモト殿達の料理は分から無いので、なんとも言えん」
額を赤くしたシャルローネ王女が胸の前で腕を組んで唸る。
うぉい! アンタも参加するのかよ!
「あ、オレはラーメンが食べたいです。
袋のヤツなら数も多いですし」
竹井君が自己嫌悪を終了して、恥ずかしげに参加して来る。
ラーメンか! アリだな。
「オイラはカレーっス!!」
うむ、カレーはアリだ! と言うか汎用性が高いから1つは作るぞ。
「マスター、パンケーキと言う物を所望します」
なんだよ、そのインスタ映え映えオサレ系スイーツ女子www見たいな提案は! 悪いが無しだ! 無し!
「おっと、トイちゃん、そいつは無したぜぇ。
シロップは捨てがたいが、オサレ女子のウチとしてはプレーンのパンケーキは無しだぜぇ。何よりも焼くウチが面倒臭い」
下井、お前のどこがオサレ系女子なんだよ! どちらかと言えばお前は駄菓子屋の愉快なババァだろが。
「主、自分、ハヤシ、気になる」
え、シゴ、お前はいつの間にハヤシライスなんざ知ったんだ?
「ミー達、悪魔は『滋養強草』を食べるからノープロブレムポ」
草食マッチョだと! やるなブロゥ。
「主殿、お惣菜と言うのは、いわゆる『おかず』ですよね。
どんな物を作るのですか?」
あー、うん、確かに内容がハッキリして無いな、お惣菜ってだけだと。
「なによ、そんなのは通販の詰め合わせでイイじゃない。
ヨウ達は 知らないんだから黙っててよね!」
朝丘がヨウに食って掛かると、ヨウも苛ついたのか、冷めた目を朝丘に向ける。
「あら、アタシは主殿に確認をしただけよ。内容が決まって無い物よりハッキリと分かる物の方が確実性が高いと思っただけよ。
それよりも朝丘、アンタは自分で作ったら? 色ボケていないでさぁ」
「は? 山本が聞いて来たから答えてあげただけでしょ? なに言ってんのかしら? 頭悪いんじゃない?」
朝丘とヨウを皮切りに場が殺伐とし始めので俺は手を叩き注目を集める。
「あー、うん、なんだ、取り敢えずは出た品で決をとるか。
それから惣菜やラーメンなら種類の絞り込みすんべ」
俺が提案すると、みんなが頷く。
「取り敢えずは、汎用性の高いカレーで1箱だ、残り3箱を決めるのだが、各自希望する物を決めてから発表する。
その中から賛成者が多い物から作るって事でいいか?」
再びみんなが頷く。
俺は愛用のポーチからメモ用紙を出そうとして、ポーチの中を漁るがメモ用紙が見つからない。
あ、作業机に置きっぱだった。
メモ用紙を取りに行くとみんなに告げて立ち上がりかけて、俺は痛みに呻いた。
ボロボロだったのを忘れてた······




