底辺のおっさんは、リサイクルするようです
2章の開始です。
にのみ、あー、うん、卯実との一夜から5日程過ぎた今日は移動の有無を決める日だが、反対派の朝丘や下井が動きを見せていないだけで無く、竹井君や卯実も何も言わないでいる。
全員が最後の米を食い終えたので、朝のミーティングを始めよう。
「あー、うん、なんだ、みんなは今日、何を決めるか覚えているか? 忘れてる人は挙手」
あー、うん、なんだ、みんな忘れてやがる。
俺とヨウ以外の全員がてを挙げていた。
「えー、あー、うん、なんだ、以前、人里を探す旅に出るか否かを今日、決をとるって話だったんだけど、どーする?」
「ご、ごめん相棒、完全に忘れてた」
おーい、どうした相棒、人里に出ないと夢は叶わんぞ。
「あーなんか、あったねー、そー言う事。
ウチに参加権が無いから完っ全に忘れてた」
下井はー、まぁ参加権無いしな。
「あれ? 今日でしたっけ? もう10日も過ぎました?」
竹井君、今日が10日目だよ。
「卯実が街に出て街出てってうるさいから、反対しても意味無いじゃない。
嫌なヤツね」
あー、うん、なんだ、悪かったよ朝丘。
「えーっと、反対派の朝丘が棄権したって事でイイのか?」
俺が確認の為に尋ねると朝丘は顔を背けて「そうよ、本当に嫌なヤツ」と答えた。
「じゃ、人里を探す旅に出るとしてだ。
ルートと日数を決めよう。
その後に人選だが、これは今夜にしないか? 理由は今の備蓄がどれだけあるのかで、人数や日数が変わるからだな」
「あ、質問だけど、相棒のガチャは? ガチャを回しながらなら旅の食事はなんとでも成るんじゃない?」
卯実の質問は的外れなので俺は説明してやる。
「それは難しいよ。
まず1つは、俺に魔力が無いのでトイに魔力チャージ出来ない事だね。
魔石を使うと言っても、魔石が必ず手に入る保証が無い。
現に手に入った魔石はトイの現状維持に使っていて、もう無いしね。
2つ目は、ガチャで必ず食料が出る訳じゃ無いから、無闇に回せ無い事。
ガチャを回し過ぎてトイが消滅するなんて事は絶対にダメだ。
で、3つ目に留守番の問題もある。
全員で旅をして戻って来たら、他のモンに占拠されていたじゃぁ笑え無いだろ?」
「トイちゃんが居なく成るのは嫌だしね。
分かった、ありがと」
卯実が笑顔で納得してくれた。
ヤバい、この娘が可愛くて仕方が無いぞ俺。
「イチャイチャするの辞めてよ。
大体、何日の予定なのよ」
イチャイチャして無いし、言い掛かりつけんなよ朝丘。
「それを今、決めようって話だよ朝丘さん」
「ふん、どうせ山本の案で決定でしょ。
時間の無駄よ」
「あのね夕ちゃん、モッさんの案で決定でもここで反対しないと全員の責任に成るし不満も出るしょっ? 現に今、出てるし」
「なによ、わたしが悪いって言うの」
「うんにゃ、不満を出すのも目的だろうし、旅のメンバーを決める前にその人の是非を知るのは重要だよ」
「わたしは行かないわよ」
「そうそう、今の内に言わないとね」
おんや? 下井のヤツ仕切れるじゃないか。
次から司会進行を交代してもらうべ。
「あの山本さん、ルートについてですが。
山本さんはどんなルートを考えていますか?」
「え、俺? あー、うん、なんだ、取り敢えず川を下るよ。
いつもの漫画知識で悪いけど、文明や集落ってのは川沿いに出来るから、川を下ればその内に発見出来るだろう」
「山本さん、もし此処が集落の下流だとしたら無駄に成るのでは?」
「ミスタータケイ、ミス ニノミヤを捕縛した『ブロンズガーゴイル』は高度200メートル程を飛行していた。
私は『ブロンズガーゴイル』を『視て知る』事に成功した結果、上流方面はこの先数キロ森が続き、その後は急勾配の下りがあり、さらにその先に草原が広がるが川は見えなかった。
『ブロンズガーゴイル』は下流方面を視認しておらず、私にも分からない」
じゃ、ここって高い位置に成るのか、初めて知った。
「なるほど、ありがとう、ホルダーさん」
「礼には及ばない、ミスタータケイ」
「なら、川に沿って下流に向かうんだね。
ルートはこんなモンじゃね? んで何日の予定よ、モッさん?」
「んー、初回で無理してもなんだし、1日2日程度で慣らしながらかな?」
「なんだ、旅って言うより一寸お泊まりってレベルなんだ。
もっとこう、大規模遠征ーって感じのヤツかと思ったよ、ウチは」
「んな訳あるか! 野宿は兎も角、泊まりがけの登山だってした事が無いのに出来るか!!」
その後俺達は日数については夕食後に話合う事を決め、俺達はミーティングを終えて自分の仕事についた。
自分の仕事についたのだが、今の俺達に仕事は無い。
と言うか終わった。
家具等の制作作業は3日で1足のブーツ作りを7日で全て作り終えた下井に盗られ、保存食作りも素材が無く、やれる事は掃除位で、それも収納カプセルでゴミをまとめてフィギュア化して終了。
朝丘は俺が片手間に作ったパズル『ハノイの塔』に挑戦中で、トイはヨウからホルダーを強奪して音楽を聴いてる様子。
無表情で激しくヘッドバンキングする姿はすげぇシュール、何を聴いてるんだよ。
後はヨウの手伝いだが··· アレよ、アレ、ガチで魔女の薬作りって感じがして近づきたく無い。
鍋の中を混ぜながらヒヒヒって笑うなよ、怖いから。
ので、俺は自分の作業場でフィギュアの整理をする事にした。
カレーのダンボールや米の空袋、卵のカラ、菓子の包装紙や空袋、食料の入っていた木箱。
これらを純ガチャ品とそうで無い物に分別する。
木箱と卵のカラと菓子関係は純ガチャ品。
カレーのダンボールと米の空袋はフィギュア加工で発生した非ガチャ品になる。
このゴミのフィギュアを加工する事で、再び食料として顕現出来るかの実験を始めよう。
カレーのダンボールは材質が変わらず、プラスチック粘土のままだが、米の空袋や空き箱などのゴミもプラスチック粘土だったので一部の物は塗装を落として再利用する。
純ガチャ品の方は白い謎素材のままだったのでベースにする。
空の木箱フィギュアは米の空袋を利用して『米袋を満載した木箱』のフィギュアに作り変える。
当たり前に『レトルトカレーのダンボール』付きだ、これを追加しない等は有り得ん。
卵のカラのフィギュアは使い道が無いからー、あ、プラスチック粘土に混ぜてみよ。
で、菓子関係の包装紙を加工して、開封されたダンボールに入っている感じにする······ 小さ過ぎだって、指が攣りそう。
なんとか完成したので試しに顕現をして俺は笑う。
大・成・功だ。
『米袋を満載した木箱、菓子とレトルトカレーのダンボール付き』フィギュアは顕現した。
中身もしっかりとあり、ちゃんと食えそうな事を確認してから再び収納カプセルに収納する。
顕現したままだと運び難いしな。
ゴミの再利用が完了したので他のフィギュアをチェックするか。
『カオスデーモン』が2体、完全に忘れてたヤツらだ。
何故か白い方は腰に布の様な物を巻いた姿で黒い方は胸と腰に布の様な物を巻いている。
服はどーしたんだ? まぁイイか。
2体に袖なしの貫頭衣をプラスチック粘土で盛って終了、後で顕現しよう。
残りのフィギュアは羽根の無い『デカイ鶏』同じく羽根の無い『インプ』に、首なしの『白山羊黒山羊』と『オーガーの首なし死体』の計5つ。
オーガーの死体はガチャ品じゃ無いけど『カオスデーモン』で再利用可能な事は証明済みだ。
また、やってもーた、うん、どうしよコレ。
オーガーのマッシブボディに黒ブリーフを履いた鶏頭の超人レスラーなフィギュアが机にある。
メタリックレッドの鶏冠とインプの細い尻尾がチームポイントだな。
「モッさん、モッさん、モッさーん!! ヘッタックソな歌を歌ってる場合じゃねー! 外回り組が! 外回り組がトンデモ無いモンを!!」
俺が1人、頭を悩ませていると言うのに下井が失礼な事を言いながら飛び込んで来た。
歌ってねーし、大体トンデモ無いモンって何さ、失礼なヤツめ。
2章も宜しくお願いいたします。
以下、モノクソどうでもよい次回予想。
トンデモ無いモンの予想
本命 現地人
対抗 転生者
大穴 『神を名乗る存在』
千倍配当 以前出たチャラ男
バレバレスッね。




