表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/467

とある腐女子の転生記

真の主人公の登場!! うっそだけど。


今回は視点切り替えです。

あー頭回んねー、体ダルー、体重ーい、倒れそ、まだアレの日じゃ無いのに何故にー、てゆーかマジ倒れる。

「危ない!!」

へ? 何がぁー?

 傾くウチを何かが受け止め様としてくれるけど、無理そーね。

 あーもー、役立たずね、ちゃんと受け止めなさいよね。

 案の定、受け止めた何か? それとも誰か? まぁイっか、何でも、それを下敷きにしたけどウチ知らなーい。

「ご、ごめんなさい、大丈夫ですか?」

あー、大丈夫、大丈夫、慣れてるからー。

 ぼんやりした頭でウチは下敷きにしたモノに目を向けた。

 キターー!! ショタ系美少年!! キターー!! ウチ超覚醒、ボケてらんないわよ。

「酷い目にあったっスよ。

 シロリ、大丈夫っスか?」

イケメソの予感、声の主を見るべし!!

またキターー!! 元気系イケメソ!! キターー!!

「ほら、立つっスよ······重いっス、なんすか? 上がらないっスよ」

失礼な、イケメンでも許さんよウチは。

「この荷物、無茶苦茶に重いっス。

 誰か手を貸して欲しいっスよ」

ごっめーん、重いの荷物だよねー、ウチ許しちゃう。

「シロリ、大丈夫ですか? 手伝いますよシン。

 2人で荷物を退けましょう。」

ちっ、顔が分からん。

 でもイケボじゃん、期待値大ね。

「自分、手伝う」

「ますはこの大剣を外すとしよう。

 娘子が持つには酷であろう」

後ろからシブいお声が2つだと!! くそ、見えん。

「ほらカドゥ、無い方が良い出番よ。

 その娘の治療しないとでしょ」

「分かっている!! 口を慎め魔女め!! 娘、大事無いか?」

をを!! おねーさまボイスと神経質系イケメソーー!!

 イケメンだらけ··· ここは楽園か! それとも乙? 乙の世界なのかしら? ウチの時代キターーーー!! 逆ハーよ逆ハー! 乙ゲーかBとLの世界かぁー、どっちでも可! ウチの時代に間違い無ーーし!! ゲイ術にハマってウン年以上の『びえーるぉ!』(←自作造語、意味はBLと微妙にエロいの両方)マスターの名を欲しいままにしたウチに死角無し!! この世界なら10年は闘えるっスよウチは。

「うわ、刀デカ! あたしより大きいじゃん。

 ってか、あたしも手伝おうか? シブ」

ちっ、小娘臭い声がしやがる。

「本当に山本は迷惑ばかりのクズね···」

「朝丘さん!! いい加減にするんだ。

 オレ達は山本さんに助けられて此処に居るんだ、そう言った態度は良く無い、いいね」

辛気臭い女の声と暑苦しそうな汚ねえ野郎の声がしやがる。

 2人ともツラ見せろコラ。

「ふぅ、やっと外側の荷物を退け終わったっス」

「ほら、リュックを下ろすから、手を抜いて」

小娘がウチに命令すんなや! ショタ君を下敷きし続けてやる。

「ニノの言う通り、腕を抜くっスよ、荷物はオイラ達が持ってるっスから」

そうね、元気君の言う通り何時までも寝てられ無いわよね。

「大丈夫ですか? 今、荷物を退けますから」

ょっしゃー!! イケボさんイケメソ!! 爽やか王子系イケメン!!

「シロリ凄かったぞ、みんな気が付かなかったのに、1人で飛び出して支えるなんてな、格好良かったぞ」

「でも、支えきれずに倒れちゃいましたよ」

ウチが元気君と王子君に助け起こされてる間にショタ君が大男の手を借りて立ち上がろうとしてる。

 ちっ、期待値ゼロの暑苦しそうな汚ねえ声の大男野郎がイケメンに触んなよ。

 ツラ確認して············

「ギャーーーーー!! B品デコポンの化け物ーー」

暗黒オーラと瘴気を混ぜた様な、何かを纏ってそうな化け物がいた。

 気を失いかけて倒れそうなウチの背中を優しい手と逞しく強い手が支えてくれた。

 多分イケメンの優しい手の主を見ると、顔はそこそこ綺麗系の顔でデカTシャツを着た娘が居る。

 デカTシャツ、ダサ! マオってルビがある『猫』一文字ひともじのデカTシャツ、ダサ過ぎる。

 逞しく強い手の主の方を見ると。

 おじ様だ! イケメンのおじ様! 優しげな眼差しの武人ぽっいおじ様よー! きゃー抱いてー。

「大丈夫? 竹さんは見慣れてもビックリする事あるものね」

え、あの柑橘類の化け物って人なの?

「気をしっかりと持て。

 気が落ち着き次第、我らの主に御挨拶するのだ、末の娘よ」

「主、あちら」

ハッ、おじ様の後ろに、シブ声のワイルドイケメンが!! ん? おじ様を見る、イケメンだ。

 ショタ君を見る、イケメンだ。

 元気君、イケメン。

 王子君、イケメン。

 小娘、人間。

 ウチのホームの池袋辺りでも、ごまんと居るJK位の人間。

 あり? 主と呼ばれた人物を見る。

 開封したダンボールの前でプルプルしてるハゲたおっさん。

 おじ様を見る········ イケメン、イケメンのゴブリン··· はにゃ?

 どーゆーこーとー? おねーさんにおせーてー?

ウチは小娘とおじ様達を何度も繰り返して見直すと。

「おおおーーーー!!! ィエスっ!! ィエス!!! イエーースッ!! やったぜ! 今夜はカレーだぁーーーーー!!」

ハゲたおっさんがはしゃぎ出し、小娘と柑橘類の化け物が何か確認し合ってからハゲたおっさんを見て口を開いた。

「「「マジで!!」」」

うっさ、なんなのよカレー位で、人間どもは··· ありゃ?

「わたし、お湯を湧かすわ」

辛気臭い声で『黄』一文字のデカTシャツのダサい女が走り去る。

「夢にまで見たカレーよ、カレー!! 二度と食べらんないと思ってたのに······ 流石は相棒!! 愛してる」

ハゲたおっさんに飛び掛かる小娘。

「この世界でカレーが食べられるとは、流石は山本さんだ」

辛気臭い声の辛気臭子を追いかける柑橘類系スーパークリーチャー。

 ん、なんった? スーパークリーチャーなマスクドオレンジは?

『この世界』?

改めてウチは辺りを見回すと、高い位置で浮かぶ光の玉が周囲を照す洞窟の様な場所で、イケメンゴブリン達とアホみたいにデカいリュックと滅茶苦茶なサイズの道具類がある。

 その他には、何故か『決して名前を読んではいけない』感じの何かをウチに向ける『黒』一文字のデカTシャツを着た美人さんなゴブリン、略してゴねーさんがいる。

「マスターヤマモト達は食料品に夢中の様なので、この場はゴブリン達のみに語りかけている。

 マスターヤマモト達に悟られぬ様にして貰いたい」

え、え、何? 頭ん中で何か聞こえた、何?

「初めまして、ミス シモイ。

 私は『古代エンシェントゴブリン』の魔女ヨウが担う魔杖まじょうホルダー。

 ミス シモイ、君は前世の記憶を有しているな」

へ、前世? 何? てかおじ様は何故にバカデカい刀を構えてウチの股下に置くのは何故?

「ミス シモイ、君の答え次第では縦に分かれる事になる。

 気を落ち着け、マスターヤマモト達に前世の記憶を有している事と『神を名乗るヤツ』に何を望んだかを告げたまえ。

 死を恐れるならば、返答は分かっているな?」

ひ、一つ目、目玉キモ、てか、こえぇ。

「や、ヤー」

「ミス シモイ、余裕があるのは良いが独語での返答は無しだ」

ウチ、どうなるん?


 雑食系腐女子の転生者、下井さんの登場です。

 ホワイトゴブリンの美的感覚では、イケメンに囲まれた乙女ゲーム状態の下井さんはどうなるのでしょうか。

 モノクソどうでも良いので次回から山本さんの視点に戻ります。


 以下、モノクソどうでも良い事

 一文字デカTシャツは、とあるアニメの登場人物の名前ですが何か?

 果たして、ヨウは白い仮面を着け黒コートを着てワイヤーアクションで飛び回るのか? トイは両手の人差し指で口の両端を上げて無表情笑顔を作るのか? 二ノ宮さんは合理的に、にゃーと鳴くのか? 朝丘さんは仲間の為に囮と成って爆死するのか?

多分、トイの無表情笑顔以外は無いと思う(←作者 野上は朝丘さんとトイの部分を書きたかっただけです)


『びえーるぉ!』マスターは、小学生に人気のカードゲームアニメのデュエルなマスターのオープニングバンク風に言う。

 また、最もホモかりし『びえーる!』マスターや最も萌えかりし『微えーろ!』マスターと言うのが下井の頭の中にはある。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ