底辺のおっさん11連爆死する
ハゲたおっさんが銀髪碧眼の少女の胸元にあるハンドル型ボタンを回すと言う事案にしか見えないが、ここは異世界かつ奇妙な森の中、お巡りさんが現れる事も無いのでガッツリ回してやる。
俺が意を決して『召還姫』の胸元にあるハンドル型ボタンを回すと歯車が噛み合う音と共に『召還姫』を光が包みこむ。
『召還姫』は両腕を横に広げると共に地面から浮き上がり、1メートル程の高さまで上がり『召還姫』の周囲に球体が現れ、まんまソシャゲのガチャ演出なのだが、俺はその光景に驚き尻餅をつきながら口を半開きにしアホみたいに見ていた。
演出染みた召還が終わり『召還姫』が地に戻ると彼女の足元に球体が多数転がっていた。
見たままのガチャのカプセル、中身が見えないタイプのヤツだ。
白のカプセルが7つ、青のカプセルが3つ、赤のカプセルが1つ。
ソシャゲに習えば白はノーマル、青と赤がノーマル以上だが、これって一々自分で開けるのか?
「これって、どうするれば良いのか教え下さい」
「カプセルを開封して下さい。
カプセルのランクは1が7つ2が3つ5が1つです」
おっレア出た! 早速開けるとしますか。
まずは白のランク1からー
カプセルから出たのは、尖った鼻と顎の目付きの鋭いヤツ……
「ノーマルゴブリンです」
うん、ランク1だしな。
良く見るとコイツの特徴って、伊藤さんとこの名前でしか呼ばれ無い息子のカ●ジに似てんな。
次のカプセルはー
「ノーマルゴブリンです」
次!
「ノーマルゴブリンです」
まだだ!
「ノーマルゴブリンです」
なんの
「ノーマルゴブリンです」
まだまだー
「ノーマルゴブリンです」
ラストー
「ノーマルゴブリンです」
ランク1が全部ゴブリンかよ…… ランク2行くぞー
「ダークエルフウィッチです」
とんがり帽子にマント、手にワンドだかタクトだかを持つ魔女だが、何で80年代アメリカンスタイルのフィギュアなんだよ!! 顔がヤベーよ!! 顔が!! 次だ次!
「ダークエルフイビルプリーストです」
名前長! で、アメリカンフェーイス。
「ダークエルフです」
剣と弓はカッコいいな、剣と弓はな! 顔がヤベーんだよ、何処がイケメンなんだよ!! エルフったらイケメンだろが!! ラストのランク5で逆転してやらぁ